飛鳥(奈良県明日香村周辺)に都があった飛鳥時代の瓦に関心をもち、瓦を通じて飛鳥時代の歴史の解明に取り組んでいます。主な研究テーマは、同じ型で作られた文様の瓦を発見し、使用された背景や歴史を探求すること。その結果、蘇我氏の寺や尼寺で創作された瓦が周辺の寺でも使用されていることが明らかになってきました。古代の瓦をはじめとする遺跡の発掘調査で出土され、資料は日々増加しています。考古学の研究はそうした膨大な資料のから自分のテーマに沿った資料を抽出・観察し、その歴史を復元する作業です。土の中に埋もれている「忘れ去られたストーリー」を掘り起こし、調査研究する中から新しい事実を発見することもあり、その喜びは何物にも代えられません。大学を卒業して約30年研究を進めてきましたが、ますます面白みを感じています。
飛鳥時代の瓦(帝塚山大学附属博物館)
入門的な授業では、考古学という学問や考古学が解明した歴史を講義形式で行います。考古学実習では、遺跡の発掘調査で使う測量機器の使い方を学び、土器や瓦など遺跡から出土品を図にするなど「見える化」の方法を体験します。3、4年生のゼミではホンモノ主義をモットーに、実物の遺跡に触れる体験を重視。飛鳥などでのフィールドワークや本学が所蔵する古代瓦などの出土品の調査活動に参加し、考古学の研究方法を身につけます。
平成31年1月26日実施の「飛鳥遺跡探訪」
本学が立地する奈良は古代日本の中心地でした。大学近辺では日本の歴史を解き明かすべく日々発掘調査が行われ、新しい事実が発見されています。考古学のメッカ・奈良を舞台に学び、新たな歴史を解明しましょう!
大阪市立大学文学部卒業。博士(文学・大阪市立大学)。奈良県立橿原考古学研究所主任研究員、同研究所附属博物館主任学芸員などを経て、現在、帝塚山大学文学部教授、同人文科学研究科長、同考古学研究所長、同附属博物館長。奈良国立博物館客員研究員、奈良県立橿原考古学研究所共同研究員。専門は考古学で、特に飛鳥時代の瓦に関心をもつ。著書は『飛鳥の古代寺院』『古代朝鮮の造瓦と仏教』『古代日韓造瓦技術の交流史』など。
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