語学教師の大きな役割は2つあり、1つはその言語のファンを増やすこと。教養科目など幅広く学生が選択する授業では、韓国語の楽しさを伝えるように工夫しています。もう1つは、韓国語のおもしろさを知り、専攻したいと思う学生には、ただ話すだけでなく、しっかりとした知識、言語の向こう側にある文化を自分の中で体系化できるような指導を心がけています。日本語と韓国語はよく似ているとも言われますが、日本人と韓国人ではモノの捉え方や価値観で異なる部分が少なくありません。それを知らずに単に言葉を直訳すると、何か失礼な表現だったり、誤解を招いたりすることがあるのです。AIにはくみ取れない「言葉の源」をしっかりと学び、言葉を使う人の想いに寄り添い、正しいニュアンスで表現できるスキルを身につけてほしいと考えています。
コミュニケーションを深めるため、韓国から来日した学生さんとの交流ゼミを実施しました
稲川准教授は、1~2年生には韓国語ができると世界が広がるということを体感してもらえるような授業を心がけています。3年生以降、韓国語を専攻する学生が集まるゼミでは、さまざまな日韓交流イベントを通して、学生が韓国のひとや文化に積極的にかかわれるチャンスをつくっています。また、稲川准教授には、帝塚山学院大学の国際交流センター長としての顔もあります。留学を希望する学生向けに現地大学への願書作成や渡航ビザ申請の支援、現地での生活の注意点を伝えるなど、積極的なサポートにも全力を注いでいます。
高麗大学(韓国)であった学術イベントに登壇しました(2024年1月)
韓国語だけでなく、さまざまな分野の専門家が教員として集結しています。韓国語と他の学びを自由に組み合わせることで可能性が広がります。韓国に興味があるけど、それ一本でいくか迷っている人にもおすすめです。
表現や発音など、生きた韓国語を学ぶことができる授業を実践する稲川准教授
K-POPや韓流ブームが到来するよりずっと前から韓国語に興味を持ち、大学卒業後の2001年にソウル大学言語教育員に語学留学、その後、同大学大学院に進学し、韓国語教育科博士課程単位取得満期退学。ソウル大学で時事日本語学院や弘益大学教養外国語学部などで日本語教育に携わった後、2018年4月に帰国。現在は帝塚山学院大学で教鞭をとりながら韓国語セミナーを行うなど精力的に活動。韓国語学習に関する著書も多数。
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