機械工学には、4つの力学(材料力学・熱力学・流体力学・機械力学)があります。私はその中の「流体力学」を研究。もう少し具体的に言うと、流体力学とは「大気の流れ」と「水の流れ」を扱う力学で、私は「水の流れ」の研究を続けています。来年度からは、キッチンやバスなどの製造販売を手掛ける大手住宅設備機器メーカーでの技術系総合職(内定)も決まっています。「宇宙航空」という名称の入った学科ですが、実はさまざまな分野を学べる学科です。幅広い分野の学びを通じて、自分の興味や可能性が広がり、将来の選択肢も増えることがこの学科の魅力だと思います。私の場合は「水の流れ」に出会ったおかげで、新たな活躍の場も決まりました。
高校時代、進路選択で一番迷ったのは「どの分野を選ぶか?」でした。憧れは航空産業でしたが、私はエアサービスよりも、航空機の機体自体への興味の方が強くありました。そして「航空」の名称がつく学科を探し、見つけたのが中部大学。調べてみると、航空宇宙産業に携わる企業との連携授業、実際の生産現場での実習など、在学中から多くの経験を積めることに魅力を感じて入学を決めました。進学後は、機械工学、電気工学、情報工学など、あらゆる分野を学ぶことができ、全てが新しい学びになりました。その中で最も惹かれたのが「流体力学(水の流れ)」。新しいことへの挑戦が好きな私にとって、この学科への進学は大正解だったと思っています。
中部大学には、理解できなかった箇所を個別で丁寧に教えてくれる「学習支援室」があります。また個別で学習支援をしてくれる学科もあるので、分からないことがあっても安心です。私の場合、ワンキャンパスの総合大学のメリットを活用し、医療系や文系など他学科の科目も履修しました。私の飛行機好きを知った他学科の先生から「学外のイベントだけど、もし興味があったら」と紹介いただき、実際にそのドローンの講習会に参加したこともあります。語学学習室で英語学習をしていたら長期休暇中に開催される学習会に誘っていただいた経験もあります。今改めて学生時代を振り返ると、学生と先生方との距離の近さも中部大学の魅力の一つだと思います。
中部大学大学院 工学研究科 宇宙航空理工学専攻 進学/工学部 宇宙航空理工学科(現:理工学部 宇宙航空学科)卒/2022年卒/修士課程では「専門領域の高度の学識・技術の修得」「周辺領域の幅広い学識・技術の修得」「問題解決能力の修得」「コミュニケーション能力の修得」を目標に研究を続けている。修了後(卒業後)の2024年4月からは、タカラスタンダード株式会社への就職(内定)が決まっている。山本さんに「これから叶えたい夢や目標は?」と訊ねたところ「乗り物が好き・挑戦が好き・新しいことを知ることが好きなので、まずは全ての都道府県を訪ねて、その土地ならではの自然と食べ物を満喫したい」との回答が返ってきました。