10年間の小学校勤務の後、大学院で教師教育の研究を開始。現在は小学校教諭の育成を通じて「学び続ける教師」の基盤づくりを目指しています。「教員」には教員採用試験に合格すればなれますが、「教師」になるには、子どもとの学校生活のなかで切磋琢磨を繰り返して「師」として成長するしかありません。私の専門である体育科では、外部指導者への委託も検討されています。しかし小学校体育は高度なスポーツ技能の習得よりも、楽しく身体を動かしながらルールや動きを身につけるのが基本。指導するのが「教員」なら、子どもたちに気づかせるのが「教師」。そのための手立てを考え実践し、実践の後のふり返り(省察:せいさつ)を「師」への成長につなげる。「反省的実践家」としての研究活動は、学生の成長はもちろん、私自身の成長にもなっています。
体育科教育では、体育が苦手な子どもでも楽しく取り組めるよう、スポーツを加工した教材での授業づくりを実践。授業でもゼミでも模擬授業の後の省察(せいさつ)に力を入れ、教師のさせたいことと子どものしたいことのズレ、計画と実際のズレなど、実施した授業中に起きたことを明らかにし、そのズレに対して今後何ができるかを考えることで、授業力や教師力をステップアップさせる指導を行っている。授業では栫井先生が丁寧に省察をサポート。ゼミでは「授業をつくる・試みる・ふり返る」と、段階的に学べるようにしている。
教師になるためには3つの出会いが必要です。尊敬できる師と出会い、同じ志を持つ友と出会って刺激し合い、たくさんの本との出会いで考え方や視野を広げます。ぜひ私と一緒に成長し、ここで教師を目指しましょう!
大阪教育大学教育学部卒、同大学院教育学研究科実践学校教育専攻修了。教育学修士。八尾市立小学校、大阪教育大学附属天王寺小学校、プール学院大学、桃山学院教育大学を経て2022年4月大谷大学教育学部着任。宮崎県出身。少年時代は野球に熱中し、甲子園出場も目指していた。「茶道歴は10年。この趣味がきっかけで和文化教育も研究中。一つひとつの所作を丁寧に行うと心が落ち着きます。」