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大阪体育大学、スポーツ科学部1年 坂ちはる選手「陸上日本選手権 女子砲丸投げ」優勝
2025/8/21
陸上競技の国内最高峰、「第109回日本陸上競技選手権大会」は7月6日、東京・国立競技場で最終日の種目が行われ、女子砲丸投げで昨年8位の大阪体育大学1年、18歳の坂ちはる（スポーツ科学部、大阪体育大学浪商）が15m76の自己新記録をマークして優勝、日本一となった。
坂は1投目で15m76を投げ、日本インカレ覇者で2位の奥山琴未（岡山商科大学）に22センチ差をつけた。
また、中原鈴（体育学部3年、東大阪大学敬愛）は14m57で8位入賞、武田光里（同、奈良・添上）は14m27で10位だった。男子砲丸投げの黒田翔貴（大学院博士前期課程2年、兵庫・伊川谷北）は15m79で16位だった。
◆「とにかくうれしい」
坂は「昨年、初めての日本選手権で8番に滑り込み、いよいよ一番になりたいと思うようになった。今日、国立で1番になり、実感が湧いてこないが、とにかくうれしい」と声を弾ませた。
◆スーパー1年生
坂は、大阪体育大学浪商高校1年だった2022年にU18陸上競技大会で優勝。高校2、3年でインターハイ2連覇。昨年の日本選手権では実業団、大学選手と競って8位入賞を果たした”スーパー1年生”。
大阪体育大学には、大学を挙げたスポーツ科学などの支援を受けるＤＡＳＨ選抜アスリートとして入学した。4月の日本学生個人選手権で、いきなり自己新記録で関西学生新記録となる15m34をマークし2位と鮮烈デビュー。5月の関西インカレも14m60で優勝し、順風満帆なスタートに思えた。
◆挫折、基礎から見直し
しかし、6月の日本インカレは14m63で4位。3位に入った先輩の中原に敗れた。坂は「4月の日本学生個人選手権で目標だった15m台も出て、欲張ったというか、15m台を出そうと気持ちが焦ったのかも知れない」と反省する。
日本選手権での雪辱を誓い、基礎から自分の投てきを見直して、投てきブロック監督の中西啄真講師と加速の仕方、砲丸の突き方を一から見直した。4月にハムストリングを痛めて走り込めていなかったが、インカレ後はしっかり走った。
◆加速のスピードが落ちず◆
日本選手権では、6投中５投で15m台を記録した。中西監督は「インカレでは加速のスピードが落ちていたが、今日は落ちなかった」と評価する。身長168センチと大柄でパワーは折り紙付き。インカレ覇者、4月の日本学生個人選手権で敗れた奥山にプレッシャーをかけるように、5投目に15m69、最終の6投目にも15m61と好記録を出し、1度もトップを譲ることはなかった。
◆砲丸の奥深さに惹かれ
坂は、大阪・富田林市立中学1年の時、先生に勧められて砲丸投げを始めた。砲丸投げの魅力について「投てきの中では一番距離が飛ばないが、その分、奥が深い。ごまかすことができず、ちょっと動きが違うと飛ばないところが逆に面白い」と話す。
◆先輩と切磋琢磨
大体大陸上競技部の投てきブロックは層が厚い。特に女子砲丸投げは、日本選手権に出場した中原、武田との3人が激しく競り合う。坂は「砲丸だけでなく、ウェイトなどいろいろ教えてもらい、感謝し尊敬している先輩。自分は競う相手がいないと伸びないタイプなのでめちゃめちゃプラスになっている」と話す。
インカレでは、その中原に敗れた。中原は試合後、「お疲れ。どうしたんよ」といつも通りに接してくれたという。坂は「悔しいけれど、負けはいいきっかけになった。いい刺激が自分に入ったので中原さんに感謝している」と話す。
◆スポーツ科学の学びも糧に
大学でのスポーツ科学の学びも新鮮に感じている。特に、体力トレーニング論を受講して、ウオーミングアップは競技や体質によって方法が違うことを知り、自分の特性に合ったアップの仕方を学んで、とても役立っているという。
◆必ず五輪に
将来の夢は「オリンピックに必ず出る」こと。ただ、出場ラインとなる参加標準記録にはまだ約3ｍもある。突破のためには今以上に全体の身体能力を上げ、安定して15ｍ台を出していくことが必要。
18歳の新入生は、日本一となって追われる立場になった。「自覚も今まで以上に高めないといけない。後ろを見すぎず、前を向いていきたい」と誓った。
■詳細リンク先(https://www.ouhs.jp/news/2025-07-06-43425/)
坂は1投目で15m76を投げ、日本インカレ覇者で2位の奥山琴未（岡山商科大学）に22センチ差をつけた。
また、中原鈴（体育学部3年、東大阪大学敬愛）は14m57で8位入賞、武田光里（同、奈良・添上）は14m27で10位だった。男子砲丸投げの黒田翔貴（大学院博士前期課程2年、兵庫・伊川谷北）は15m79で16位だった。
◆「とにかくうれしい」
坂は「昨年、初めての日本選手権で8番に滑り込み、いよいよ一番になりたいと思うようになった。今日、国立で1番になり、実感が湧いてこないが、とにかくうれしい」と声を弾ませた。
◆スーパー1年生
坂は、大阪体育大学浪商高校1年だった2022年にU18陸上競技大会で優勝。高校2、3年でインターハイ2連覇。昨年の日本選手権では実業団、大学選手と競って8位入賞を果たした”スーパー1年生”。
大阪体育大学には、大学を挙げたスポーツ科学などの支援を受けるＤＡＳＨ選抜アスリートとして入学した。4月の日本学生個人選手権で、いきなり自己新記録で関西学生新記録となる15m34をマークし2位と鮮烈デビュー。5月の関西インカレも14m60で優勝し、順風満帆なスタートに思えた。
◆挫折、基礎から見直し
しかし、6月の日本インカレは14m63で4位。3位に入った先輩の中原に敗れた。坂は「4月の日本学生個人選手権で目標だった15m台も出て、欲張ったというか、15m台を出そうと気持ちが焦ったのかも知れない」と反省する。
日本選手権での雪辱を誓い、基礎から自分の投てきを見直して、投てきブロック監督の中西啄真講師と加速の仕方、砲丸の突き方を一から見直した。4月にハムストリングを痛めて走り込めていなかったが、インカレ後はしっかり走った。
◆加速のスピードが落ちず◆
日本選手権では、6投中５投で15m台を記録した。中西監督は「インカレでは加速のスピードが落ちていたが、今日は落ちなかった」と評価する。身長168センチと大柄でパワーは折り紙付き。インカレ覇者、4月の日本学生個人選手権で敗れた奥山にプレッシャーをかけるように、5投目に15m69、最終の6投目にも15m61と好記録を出し、1度もトップを譲ることはなかった。
◆砲丸の奥深さに惹かれ
坂は、大阪・富田林市立中学1年の時、先生に勧められて砲丸投げを始めた。砲丸投げの魅力について「投てきの中では一番距離が飛ばないが、その分、奥が深い。ごまかすことができず、ちょっと動きが違うと飛ばないところが逆に面白い」と話す。
◆先輩と切磋琢磨
大体大陸上競技部の投てきブロックは層が厚い。特に女子砲丸投げは、日本選手権に出場した中原、武田との3人が激しく競り合う。坂は「砲丸だけでなく、ウェイトなどいろいろ教えてもらい、感謝し尊敬している先輩。自分は競う相手がいないと伸びないタイプなのでめちゃめちゃプラスになっている」と話す。
インカレでは、その中原に敗れた。中原は試合後、「お疲れ。どうしたんよ」といつも通りに接してくれたという。坂は「悔しいけれど、負けはいいきっかけになった。いい刺激が自分に入ったので中原さんに感謝している」と話す。
◆スポーツ科学の学びも糧に
大学でのスポーツ科学の学びも新鮮に感じている。特に、体力トレーニング論を受講して、ウオーミングアップは競技や体質によって方法が違うことを知り、自分の特性に合ったアップの仕方を学んで、とても役立っているという。
◆必ず五輪に
将来の夢は「オリンピックに必ず出る」こと。ただ、出場ラインとなる参加標準記録にはまだ約3ｍもある。突破のためには今以上に全体の身体能力を上げ、安定して15ｍ台を出していくことが必要。
18歳の新入生は、日本一となって追われる立場になった。「自覚も今まで以上に高めないといけない。後ろを見すぎず、前を向いていきたい」と誓った。
■詳細リンク先(https://www.ouhs.jp/news/2025-07-06-43425/)
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