デザインやアート教育を、芸術分野以外の方にも広く届ける教材づくりやワークショップ、情報システムの研究・開発などを行っています。例えばワークショップでは、地域の大学生、教員、会社員、住民の方々などが参加し、固定観念から抜け出すことを目標に皆でものづくりを行っており、SF映画から「この世界の傘はどんな形状だろう?」といった疑問を皆で考えて発想のジャンプに繋げています。現代は画一的な考え方では解決できない問題にあふれ、自分の視点を持つことの重要性が高まっています。デザインやアートの思考法はそんな状況を切り拓く可能性を持っていますが、まだまだ一部の領域に限られています。もっと誰もがデザインやアート教育にアクセスできる環境を作ることで、ポジティブな未来を作る多くのアイデアが社会に生まれると考えています。
木塚先生の授業では、ゲーム開発プラットフォームUnityや、電子回路・センサー・アクチュエータなどを活用したインタラクティブな作品制作に取り組んでいます。
「新しい技術を学ぶ力と習慣、そしてそれらを使って社会の中で何ができるかを考える力を培うことが、この授業の大きな目的のひとつです。技術は日々進歩を繰り返し、同じ技術がいつまでも使えるわけではありません。どんな時代になってもその時に現れる技術や考え方と上手く付き合いながら、自己実現や目標の達成に繋げられる基礎力を養ってもらいたいです」
アートサイエンス学科は、色んな「新しい」に挑戦できる環境です。AIやロボットなどの技術は更に発展し、社会を大きく動かしていきます。新しい技術や考え方を学ぶことは、自分らしく生きるための力にもなります。
1982年生まれ。2022年公立はこだて未来大学システム情報科学研究科博士号取得、2008年岡山県立大学デザイン学部にて助手、2011年より個人事業、2012 年北海道大学 CoSTEPにて科学技術コミュニケーションを学ぶ。2013年公立はこだて未来大学システム情報科学部にて特任助教、2017年大阪芸術大学アートサイエンス学科の特任講師、2019年より講師、2023年より准教授。