まずはお客様に笑顔になってもらうこと。そして若いスタッフを抱えていますから、スタッフの成長を感じられると店長として嬉しくなりますね。これは私の考えですが、アルバイトのスタッフが楽しそうだと、そこはいい会社だと思うんです。だから、一人ひとりに寄り添えるように共通点を探したり、プライベートな悩みでも聞いたりと、「みんながお店に何を求めているか」を考えることを大切にしています。これって、お客様相手なら当然のようにすること。きっと経営の原点なのかもしれませんね。店舗の運営をよりよくするには、新たな制度を導入することも大事ですが、スタッフ間のチームワークを高めることが最も必要だと日々実感しています。
学生時代は何にでも積極的に参加して、自分のコミュニティを作っていました。オープンキャンパススタッフの活動では、高校生はもちろん、保護者様と話すことで敬語やマナーが身につき、コミュニケーション能力も上がりましたし、先生との繋がりができて世界が広がりましたね。経営を学んでいるからこそ、学園祭の模擬店では「いかに利益を上げるか」を考え、実践できたのも面白かったです。あとは、グローバルな視点を学べたこと。学内には留学生が多く、ネパール人の友人とは今でも仲良くしていますよ。多業種の次期経営者など「経営」をそばで感じて育っていた人ばかりで自分にはない視点の話も多く、話していて面白かったですね。
やはり企業ですから、継続していくことが一番の使命。売上アップや新店舗の出店、ヒット商品の開発は常に考えています。特に新商品に関しては、お客様の「こんなメニューないの?」という声がヒントになりますから、積極的にお客様と会話をするのはもちろん、いただいた要望にはできるだけ対応し、反応を見ながら新メニューを開発しています。機会があれば独立もしてみたいですが、まずは今の環境で数字などシビアな部分を見て改善をすることで、経営力を磨いていきたいですね。それから、店長としてスタッフの育成も注力したいので、若手のスタッフに「期待される店長になる」ことを目標に、お手本となれるように努力していきたいです。
進学先の学校は「面白そう!」という直感で選んでもいいと思っています。その代わり、入学してからどれだけ一生懸命学び、自分の世界を広げられるかが大切なのではないでしょうか。私は友人と2人で旅行愛好サークルをつくり、九州のほとんどの県を制覇しましたし、先生方にも積極的に話しかけてたくさんのことを学びました。あとは経営学と聞くと、「難しそう」と思う人も多いかもしれません。しかし私たちが日頃触れている商品にも経営方針やモットーがあるんです。経営学はそんな企業の裏側を知り、ヒット商品の理由に触れられる面白い分野。どんな業界にも共通する学びですから、ぜひ進路選びの選択肢に入れてほしいですね。
居酒屋「????????」(ちんぷんかんぷん) 薬院店店長/経営学部 経営学科/2016年卒/学生時代に、二日市店のオーナーと仲良くなったのをきっかけに常連となり、大学3年生の頃にアルバイトをスタート。自由な社風のおかげでお客様と仲良くなり、のびのびと楽しいアルバイトライフを満喫したそう。そして大学4年生になり卒業後の進路を考えた際、「素敵な時間をもらったぶんだけ、売上など数字の面でしっかり返したい」と、大学で学んだ経営の視点を活かして正社員の道を選択。「看板を出していない店だからこそ、リピーターになってもらうこと」を目標に、お客様の声を取り入れた接客を徹底しているとか。売上も右肩上がりで、日々成長を続けている。