飽食の時代といわれる今、日本人の摂取カロリーが開発途上国並みに低くなっていることをご存知ですか?特にダイエットに励む女性の間でこの『低栄養』が問題に。この解決の鍵となるのが「大豆」です。大豆イソフラボンのほか、たんぱく質、脂質、炭水化物、鉄分やミネラル、ビタミン、食物繊維なども豊富に含まれている大豆は、まさに天然のサプリメント。特に大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをすることもわかってきて、女性の健康や美容には欠かせない成分です。研究者として、その成果は社会に還元されるべきとの考えから、大豆のレシピを雑誌で紹介したり、ヘルスケアに関する講演やセミナーも積極的に行っています。大豆の力を活用し、すべての女性がイキイキと過ごせるようサポートする・・・それが私の使命だと思っています。
石渡ゼミの学生たちが取り組んでいる熱中症啓発プロジェクトが、環境省「ひと涼みアワード」で、2019年は「外国人おもてなし部門」、2020年には「オンライン啓発部門」で最優秀賞を受賞!2年連続受賞の快挙を達成しました。さらに、ゼミで毎年取り組んでいる「地域高齢者とのお食事会」では、単身高齢者が増えるなか、孤食により食事の品数が減り、栄養不足→筋力低下→寝たきりや鬱を招くという、超高齢社会が抱える課題の解決を目指しています。この活動は農林水産省の食育活動表彰(2018年度)ボランディア部門で表彰されました。
巷にあふれる食と健康に関するさまざまな情報を自分のモノサシで判断できるようになることが、このゼミの目標です。自ら考え、行動し、まわりを巻き込んでいく、そんな女性を育てていきたいと思っています。
専門:食品機能学、食生活学
昭和女子大学大学院生活機構研究科(博士課程)修了。博士(学術)
公益社団法人生命科学振興会常任理事、同倫理審査委員会委員ほか。跡見学園女子大学短期大学部の専任講師、跡見学園女子大学マネジメント学部生活環境マネジメント学科准教授を経て現職。大豆をキーワードに、現代の生活に合った健康的で環境にやさしい、豊かな食生活のあり方を研究している。