年々需要が高まるサービスロボットを中心に、移動ロボットに関する研究を進める鹿内先生と学生に、研究室の学びについてお話を伺いました。
機械と電気の融合分野であるメカトロニクス。ロボット工学は、このメカトロニクス技術と情報技術を高度に融合することでロボットを自律化・知能化し、人に役立つロボットの実現を目指す学問です。機械分野のみならず電気、情報といった分野を横断する学問領域のため、幅広い知見とそれを応用してものづくりへ活用する力が身につくほか、ロボットの行動・動作をプログラムによって実現するため、論理的思考が身につきます。
ロボットの自律走行に使用されるSLAMの課題を補うために、画像処理を用いた環境情報の抽出手法の開発を行っています。年々需要が高まるサービスロボット。それらのロボットに適用されている自律移動機能に自分の学んでいる研究を活かし、自律走行における安全性の確保や走行効率の向上に役立てたいと思っています。そして将来的には、サービスロボットの普及を促進させ、労働力不足の改善に貢献していきたいと思います。
ロボットコースで自律移動ロボットのプログラミングや設計について学び、ゼミではCADの技術などを活かして、自律移動ロボットの車体設計を行っています。卒業後は、社会インフラ関係、宇宙機器、航空機などの開発、設計などを行う、東芝電波テクノロジー株式会社への就職が決まりました(2023年12月時点)。これまでに学んだ知識を活かして、機械設計の仕事で貢献したいと考えています。