日本と韓国は、ともにEFL(English as a Foreign Language)の環境でありながら、小学校の英語教育においては大きく異なります。両国の英語教育の違いが、学習者にどのような影響を与えるか?それが私の研究テーマです。日本の小学校英語カリキュラムはまだまだ発展途上。一足先に英語教育を導入した韓国と、英語運用能力、学習意欲、中学校との連携など多角的な視点から比較することで、より良いカリキュラムの構築を目指しています。この研究で得られるデータは、大学における英語教育法の指導や、現職教員向けの英語研修プログラムの質を向上させる上でも、非常に有用であると考えます。単に英語を教えるだけでなく、英語を学ぶ楽しさを子どもたちに伝えられる教員を育成していきたいと思います。
深い子ども理解ができる教員がつくる小学校英語の授業づくりを指導しているキム先生。子どもにわかりやすく伝えるために、学生たちは子どもが知っている絵本を教材に使ったり、パネルシアターを手作りしたり、様々な工夫を凝らしています。附属小学校での授業実践で、キム先生は「子どもに興味を持ってもらう」大切さを実感するといいます。「手作りの教材を見ると、子どもたちは吸い込まれ、目を輝かせます。一緒に数を数えたり、学生が音読した英文を繰り返したり、子ども自ら知っている英語を使い出すのです」と語ってくださいました。
いま英語力に自信がない人も、自分の得意なことを最大限生かした教え方を身につければ、楽しく教えられるようになります。子どもと一緒に英語を楽しめる先生を目指しましょう。私達教員も、全力でサポートします。
筑波大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。また、日本語教育の分野でも修士号を取得。筑波大学大学院総合科学研究科準研究員を経て現職。