23年間勤務した小学校の現場では、やる気や自信を持ったときの子どもの変容に感動していました。これをきっかけに「主体的に学習に取り組む態度」を育成するにはどうしたらよいか考えるようになりました。学術的には自己調整学習(正しい自己評価と目標設定)や、共調整学習(教員や生徒同士の学び合い)の理論と評価に着目。
今、自分がやっていることが目標に対して正しいかどうか分からないと、改善はできませんよね。児童・生徒が教員やクラスメイトとのやり取りを通して、自分の取り組みを見定めることができるようになる。そうした学びはウェルビーイングな生き方や生涯学習にも繋がります。プログラミング教育やICT教育にも力を入れており、学習だけでなく、教員の働き方改革に繋がる学校現場での活用法も探っています。
小学生がプログラミングやその思考を学ぶための教材。学生たちと実際に体験し、教育現場での活用を探ります
ゼミでは興味を持ったテーマについて3週間に一度プレゼンしています。小学校の科目は、様々な社会事象を反映しているのでどんなテーマでも関連づけることができ、また、自分の意見の伝え方や課題解決に向けたトレーニングになります。プレゼンを聞いた学生はまず共有アプリに意見や感想を入れてからみんなで議論します。これは積極的に手を挙げる人の意見だけでなく、一人ひとりを尊重し、多様な考えを救いあげる工夫の一つ。さまざまな角度から課題をとらえ、より良い理解を目指します。教育現場にも必要な視点です。
プレゼン資料作成はデザインツールのアプリを使用。ICTを活用してコミュニケーションを活発にしている
皆さんには、まだ開けていない箱がたくさんあります。まだ見ぬ未来へ向け、自分の良さを信じ学びや挑戦を楽しんでください。これからの教育現場にもICT活用は必須です。ぜひ一緒に学びましょう!
「地元・花巻にはいい温泉が多い」と吉田先生。特に湯治場のある大沢温泉には週一回通うという温泉好き
専門:教育方法学、教育工学
岩手大学教育学部卒業後、公立小学校の教員として23年間勤務。理論と実践を結びつけた質の高い教育の実現を目指す。兵庫教育大学院派遣研修(2013年~2015年)を経て、個別最適な学びや協働的な学びに関連する自己調整や共調整の理論を研究して博士論文をまとめる。2024年東北大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。2024年4月より現職。最近では人間とAIの調整学習の研究を行っている。岩手県出身。
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