特別養護老人ホームで、管理栄養士として働いています。入所されている皆さんは、さまざまな疾患や障がいに悩まれている方、食へのこだわりがある方など、一人ひとり「個性」があります。特に外出やご家族様との交流も難しい皆さんにとって、食事は日に数回の楽しみですから、食の楽しさも大切に栄養管理を行なっています。また心身の疾患等を抱える人にとっては、食事が苦痛になることもあります。その際、私はその方のお体と心に寄り添い、その方らしい形で「口から食べる」ことを支援したいと常々考えていますね。難しいこともありますが、多職種の仲間と専門知識を出し合い、入所者様が食事を取れるようになった時は、本当に嬉しいです。
大学で学んだ、臨床栄養学、給食管理の知識は、高齢者福祉施設の管理栄養士として働く上で本当に役立っています。また、色んな授業や実習を通してコミュニケーションスキルを身につけられたことは、ヒューマンケアや多職種協働が求められる管理栄養士にとって専門知識と同じくらい価値があったと実感できています。他にも大学生活で思い出されるのは、同じ目標を持った仲間と出会い、国家資格の管理栄養士取得に向けて一緒に頑張れたこと。国家資格取得のための多くの単位取得や試験勉強など、ハードな時も仲間と切磋琢磨して乗り越えたり、時には休日に遊びに出かけて息抜きもできたから、管理栄養士になる夢を実現できました。
盛岡大学は、岩手県でも希少な4年制管理栄養士養成校です。入学して感じたのは、栄養科学科ではクラスごとに授業が展開され、高校生活の延長のような雰囲気で学べる安心感です。これは大学生活に不安を感じている人にとってすごく良い環境だと思いますね。もちろん、講義でわからないことがあった場合、研究室を訪ねると先生方も親身になって教えてくださいますし、一人ひとりに対応した管理栄養士の国家試験対策も充実しているので、将来の夢を実現する点においても安心ですよ。
社会福祉法人 安代会 特別養護老人ホームりんどう苑勤務/栄養科学部 栄養科学科/2020年卒/管理栄養士を目指す中で、管理栄養士国家試験受験資格を取得できる養成校であることに魅力を感じ、盛岡大学に入学した石田さん。大学卒業後、管理栄養士国家試験に合格し、現在は特別養護老人ホームで活躍している。