私はユニクロさんとのコラボレーション店舗である新宿の「ビックロ」で、販売を担当しています。新宿は世界中から観光客が訪れる場所ですから、お店にも外国人のお客様が大勢いらっしゃいます。通訳担当のスタッフが常駐しているほどですから、韓国語や英語を使う機会はたくさんあります。接客にあたって気をつけているのは、知りたい情報はもちろんお店に期待していることも違うお客様一人ひとりに対して的確に応えることと、その言語でできるだけ丁寧な言い回しの表現を選ぶこと。少しでも満足のいく買い物をしていただけることが一番の歓びです。
韓国のアーティストが好きだったこともあって、高校時代に独学で始めた韓国語がとても面白かったというのが、韓国語を専攻しようと思ったきっかけです。きっと相性が良かったのだと思いますが、頭にポンポン入ってくるのです。これは面白いと思いました。大学での講義はとても実践的で面白いものが多かったと思います。例えば社会言語学では、先生が留学生を教室に招待して、「教科書に載っているような表現は今本当に使われているのか」という検証や、「この表現は母語話者にとってどういうニュアンスを含んでいるか」ということを目の前で解説してくれる講義が今でも記憶に残っています。
就職活動にあたってまず考えたことは、韓国語や英語の力を活かした仕事がしたいということ。その上で自分は何がやりたいのかと考えていきました。そこで気付いたのが、日本には優れた最先端技術があり、それが活かされている製品を求めて海外からたくさんの方が訪れているということです。そんな「技術の塊」があって、外国からのお客様と接することができるところはどこか。そんな仕事を探す中で今の仕事と巡り会いました。もともと電化製品や機械などが好きだったこともあってビックカメラに入社を決めました。まだまだ勉強中なので、もっと専門知識を勉強してしっかりとした接客ができるようになりたいと思っています。
株式会社ビックカメラ勤務/外国語学部韓国語学科(2012年4月よりアジア言語学科韓国語専攻)/2010年3月卒/高校時代の受験英語中心の語学に嫌気がさし、独学で韓国語を学び始めたという久留飛さん。大学時代は2度韓国に留学した。「韓国に初めて行ったのが、1年生の冬の短期留学でした。景色を見て、『韓国は大陸の一部なんだ』と感じたのを覚えています」。