人の気分にも大きな影響を与える、肌荒れやニキビなどの皮膚トラブル。肌荒れはアレルギーの原因になり得ることもわかってきました。私たちの皮膚生理学研究室では健康で美しい肌を生み出すために、「セラミド」や「ヒアルロン酸」をはじめとした素材を用いた研究を進めています。肌の中の反応というのは、さまざまなメカニズムの組み合わせによって成り立っているので、予想外の結果が得られることも少なくありません。そのためこの研究室で学ぶ学生の皆さんには、多角的な観点から研究を進めるためにも、いろいろなことに興味を持ってもらいたいと思っています。化粧品や皮膚をサイエンスとして考えることで、健康で美しい肌を作り笑顔を引き出すことができる分野です。一人でも多くの人に笑顔になってもらえるよう、一緒に研究をしていきましょう。
高木教授の研究室では、皮膚表面の角層とその下の表皮という部位を対象に研究を行っています。肌の中の成分をはじめ、スキンケア剤や化粧品、洗浄料による皮膚の変化や、スキンケア剤の成分が皮膚へ及ぼす影響に関する研究を行っており、化粧品会社や原料メーカーなどとの共同研究も進めています。学生からは、研究をすることで失敗も考察につながるということを知り、挑戦を恐れなくなったとの声もあがっています。それぞれの学生が将来の目標に向かって、確かな知識と技術を身につけるために真剣に取り組む研究室です。
研究は単に机上の学問ではなく、実際に行うことで新たな発見があります。予想外の結果が得られることもありますが、それも楽しみの一つです。健やかで潤いのある肌を目指して、一緒に研究をしてみませんか?
専門:皮膚科学
略歴:1988年東京工業大学総合理工学研究科生命化学専攻修士課程修了。1990年から1992年までカリフォルニア大学サンフランシスコ校に留学。2022年までは花王株式会社に主席研究員として勤務。現在の主な担当科目は、化粧品・香粧品学、生化学、卒業実験など。