湘南の狭くて交通量の多いエリアでも、安全に快適に移動できるパーソナルモビリティとして、電動アシスト四輪自転車の研究開発をしています。四輪自転車は低速走行時や駐停車時でも安定しており、二輪自転車をうまく漕げない人でも安心して運転できます。また、自動車やバイクの運転免許が無くても運転できるため、外国人観光客や免許を返納した高齢者の移動手段としても活用が期待できます。このプロジェクトでは、機械工学科で学ぶ材料力学をはじめとする4つの力学や材料科学、製図・CAD、機械加工などの知識と技術を総動員してモビリティを設計・製作し、自ら試乗テストをすることになります。学生にとっては「なんとなく」学び覚えていた知識を改めて点検し、実際のモノづくりに繋げるおもしろさを体感できるプロジェクトになっています。
モビリティの普及にはデザインも重要。総合デザイン学科の宮田先生(写真左)の研究室と共同開発しています
電動アシスト四輪自転車の設計開発は、機械工学科と総合デザイン学科の研究室が一緒に取り組んでいます。機械工学科では、主に車体の基本設計を行っており、軽量化や車輪周りの設計と部品の加工、組み立てなどを担当。総合デザイン学科では、コンセプト設計からスタイリングデザインを中心に、塗装や外装パーツの製作も担当。機械工学科の学生は、強度や加工しやすさといった「設計者目線」で考えがちですが、総合デザイン学科の学生から「使う人目線」のアイデアや指摘をもらうことで深く詳細な検討ができ、相乗効果が生まれています。
部品を組み立てる野中ゼミの学生たち。毎年1台ずつ試作機を設計・製作しており、学生たちの熱量も高い
モノづくりには、日々の生活からの気づきや発想もとても重要です。学んだ知識や技術を使って、実際に動くモノをつくるおもしろさは格別です。モノづくり未経験でも大丈夫。怖がらずに挑戦してみてください!
毎年改良したいポイントが次々出てきて、興味は尽きないという野中教授
専門分野:複合材料力学、感性工学、ユーザビリティ評価
京都工芸繊維大学 工芸学部機械システム工学科卒。同大学院 工芸科学研究科先端ファイブロ科学専攻 博士前期・後期課程修了。博士(工学)。大学院修了後はチェコ国立トーマス・バチャ大学にて、客員研究員として感性情報処理の研究に従事。帰国後、龍谷大学ハイテクリサーチセンター博士研究員を経て、2011年から湘南工科大学に講師として着任。2022年4月より現職。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。