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松山東雲女子大学、2028年4月、名称変更し、小学校教諭教職課程を設置、男女共学へ移行
2025/11/25
2028年4月、「松山東雲女子大学」は「松山東雲大学」(仮称)に名称変更し、小学校教諭教職課程を設置するとともに男女共学に移行する。~多様な価値観を持つ多様な人材が共創する社会へ~
人文科学部 心理子ども学科 子ども専攻に小学校教諭一種免許状教職課程を申請予定。ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期等が変更となる可能性がある。
【松山東雲学園と桑原キャンパス】
松山東雲学園の前身である「私立松山女学校」は、1人の少女の“勉強がしたい”との願いから、二宮邦次郎牧師により、1886年、四国最初の女学校として設立された。当時、女性の就学率が低い中、二宮牧師は、「人間の尊厳を女性自らが自覚し、敬虔な信仰をもった賢明で自律的な女性」の育成が急務であると考えた。
一方、松山東雲短期大学、松山東雲女子大学が所在する桑原キャンパスにおいて、その前身となるのは、「松山東雲カレッジ」と「松山東雲栄養学院」。松山東雲カレッジは、まだ女子高等教育のない地に社会の第一線で活躍し、地域社会に奉仕する人材を輩出すべく、1952年に設置された。また、松山東雲栄養学院は、小学校での学校給食の開始に伴い、栄養士を求める社会ニーズに応えるべく1957年に設置された。この2校を発展的に解消し、松山東雲短期大学が1964年に設置された。
このように、松山東雲学園と桑原キャンパスの前身を遡れば、建学の精神である「信仰・希望・愛」であらわされるキリスト教精神を礎にした人格形成、そして地域社会のニーズに応え、地域貢献に資する人材の育成を目指す姿勢は明らかであり、それは今日まで継承されている。
【松山東雲女子大学】
松山東雲女子大学は、1992年、人文学部に人間文化学科・言語文化学科を設置し、開学した。その設置理由として、「愛媛県が全国有数の大学進学県であるにもかかわらず、県内収容力が低いため、県内高校女子卒業者の4年制大学進学者の過半数が例年県外に流出しているという地域的な必要性」と、「これからの社会にとって真に有用な女性の育成をめざすという社会的な必要性」が記されている。以来、学部・学科の改変を経て、現在の人文科学部心理子ども学科へと移行している。これまで築き上げてきた教学体制のもと、更なる改革を通してより良い教育の実現に向け、教職員一同、最善を尽くしている。
一方で、社会情勢の急激な変化、急速な少子化のため、学生の募集停止を余儀なくされる高等教育機関が増加している。地方、小規模、女子大学というキーワードに該当する大学において定員割れが顕著となり、大学運営が厳しくなるといったケースが多く見られる。松山東雲女子大学は3つのキーワードがすべて当てはまる状況であり、入学者数は改善傾向にあるものの、将来的に不安要素が多いのが現状。それを払拭するために、中期計画を策定し、その一環として小学校教諭教職課程の設置と男女共学化を2028年度から予定する。
小学校の教員不足が深刻な問題とされている中、愛媛県の私立大学において、小学校教諭の養成に向けた本格的な取り組みは展開されていない。松山東雲女子大学において、通信制課程を受講することにより免許の取得を可能としているが、費用面等で在学生に負担をかけている状況。松山東雲女子大学が培ってきた幼児教育における教育・研究力をもとに、幼保小の協働による架け橋期の教育の充実を図るため、さらに、社会福祉領域との学びを掛け合わせることで、福祉マインドを持った教員養成を目標に小学校教諭教職課程の設置を決定した。これにより、小学校教諭一種免許状を取得するため県外に流出していた、そして、高等学校で教員養成コースを選択する高校生のみなさんの進学先になることを目指している。
文部科学省が公開している小学校教員採用選考試験の実施状況(令和4年度)において、受験者の約5割、そして、採用者の約4割が男性となっている。松山東雲女子大学が男女共学化に踏み切るのは、こうした教育ニーズに応えるため、さらに、急速な少子化に対応するため。現代は予測不能で混迷を極めており、VUCA、BANIで表現される時代の中で、多様な価値観を持つ多様な人材が共創するといった教育環境を築き、これまで培ってきた教育力をベースに更なる発展を目指す。
※男女共学は、2028年度以降の新入生、ならびに2030年度以降の編入学生を対象とするもの。なお、松山東雲短期大学、松山東雲中学・高等学校については女子教育を継続し、地域に根差した教育を通して、地域社会により一層貢献できるよう取り組んでいく。
■詳細リンク先(https://college.shinonome.ac.jp/2025/10/post-27039/)
人文科学部 心理子ども学科 子ども専攻に小学校教諭一種免許状教職課程を申請予定。ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期等が変更となる可能性がある。
【松山東雲学園と桑原キャンパス】
松山東雲学園の前身である「私立松山女学校」は、1人の少女の“勉強がしたい”との願いから、二宮邦次郎牧師により、1886年、四国最初の女学校として設立された。当時、女性の就学率が低い中、二宮牧師は、「人間の尊厳を女性自らが自覚し、敬虔な信仰をもった賢明で自律的な女性」の育成が急務であると考えた。
一方、松山東雲短期大学、松山東雲女子大学が所在する桑原キャンパスにおいて、その前身となるのは、「松山東雲カレッジ」と「松山東雲栄養学院」。松山東雲カレッジは、まだ女子高等教育のない地に社会の第一線で活躍し、地域社会に奉仕する人材を輩出すべく、1952年に設置された。また、松山東雲栄養学院は、小学校での学校給食の開始に伴い、栄養士を求める社会ニーズに応えるべく1957年に設置された。この2校を発展的に解消し、松山東雲短期大学が1964年に設置された。
このように、松山東雲学園と桑原キャンパスの前身を遡れば、建学の精神である「信仰・希望・愛」であらわされるキリスト教精神を礎にした人格形成、そして地域社会のニーズに応え、地域貢献に資する人材の育成を目指す姿勢は明らかであり、それは今日まで継承されている。
【松山東雲女子大学】
松山東雲女子大学は、1992年、人文学部に人間文化学科・言語文化学科を設置し、開学した。その設置理由として、「愛媛県が全国有数の大学進学県であるにもかかわらず、県内収容力が低いため、県内高校女子卒業者の4年制大学進学者の過半数が例年県外に流出しているという地域的な必要性」と、「これからの社会にとって真に有用な女性の育成をめざすという社会的な必要性」が記されている。以来、学部・学科の改変を経て、現在の人文科学部心理子ども学科へと移行している。これまで築き上げてきた教学体制のもと、更なる改革を通してより良い教育の実現に向け、教職員一同、最善を尽くしている。
一方で、社会情勢の急激な変化、急速な少子化のため、学生の募集停止を余儀なくされる高等教育機関が増加している。地方、小規模、女子大学というキーワードに該当する大学において定員割れが顕著となり、大学運営が厳しくなるといったケースが多く見られる。松山東雲女子大学は3つのキーワードがすべて当てはまる状況であり、入学者数は改善傾向にあるものの、将来的に不安要素が多いのが現状。それを払拭するために、中期計画を策定し、その一環として小学校教諭教職課程の設置と男女共学化を2028年度から予定する。
小学校の教員不足が深刻な問題とされている中、愛媛県の私立大学において、小学校教諭の養成に向けた本格的な取り組みは展開されていない。松山東雲女子大学において、通信制課程を受講することにより免許の取得を可能としているが、費用面等で在学生に負担をかけている状況。松山東雲女子大学が培ってきた幼児教育における教育・研究力をもとに、幼保小の協働による架け橋期の教育の充実を図るため、さらに、社会福祉領域との学びを掛け合わせることで、福祉マインドを持った教員養成を目標に小学校教諭教職課程の設置を決定した。これにより、小学校教諭一種免許状を取得するため県外に流出していた、そして、高等学校で教員養成コースを選択する高校生のみなさんの進学先になることを目指している。
文部科学省が公開している小学校教員採用選考試験の実施状況(令和4年度)において、受験者の約5割、そして、採用者の約4割が男性となっている。松山東雲女子大学が男女共学化に踏み切るのは、こうした教育ニーズに応えるため、さらに、急速な少子化に対応するため。現代は予測不能で混迷を極めており、VUCA、BANIで表現される時代の中で、多様な価値観を持つ多様な人材が共創するといった教育環境を築き、これまで培ってきた教育力をベースに更なる発展を目指す。
※男女共学は、2028年度以降の新入生、ならびに2030年度以降の編入学生を対象とするもの。なお、松山東雲短期大学、松山東雲中学・高等学校については女子教育を継続し、地域に根差した教育を通して、地域社会により一層貢献できるよう取り組んでいく。
■詳細リンク先(https://college.shinonome.ac.jp/2025/10/post-27039/)