昭和大学の関連ニュース
昭和大学、横塚紳之介さん(医学部6年)、英語症例報告が呼吸器系国際誌に掲載
2022/2/17
昭和大学 横塚紳之介さん(医学部6年)の英語症例報告「A case of epithelioid cell granulomas arising at the margin of lung resection, with high accumulation on 18F-fluorodeoxyglucose-positron emission tomography (18F-FDG-PETで高集積を示した肺切除断端に発生した類上皮肉芽腫)」が呼吸器系国際誌『Respirology Case Report』に掲載された。
横塚さんは昭和大学横浜市北部病院呼吸器センター(呼吸器外科)の植松秀護講師の指導の下、2020年12月に医学部5年次のクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)を行った。
その際の症例をまとめ、第一著者として本論文を発表した。
また論文掲載に先立ち、第185回日本胸部外科学会関東甲信越地方会(2021年3月13日)で発表し、奨励賞を受賞した。
本論文は、癌診断におけるPET検査の偽陽性の問題点をテーマにしたもの。PET検査は、病変に取り込まれるブドウ糖の割合を利用した画像検査で、多くの疾患で診断および治療に利用されている。
特に肺癌診療においては、診断および治療方針決定に重要な検査となっている。
一方で、PET検査には、検査結果では肺癌を疑うが、実際は肺癌ではないという、癌診断における偽陽性の問題がある。本報告は、この臨床面また教育面にも役立つことが期待される。
<発表論文名>
●雑誌名:Respirology Case Report
●論文名:A case of epithelioid cell granulomas arising at the margin of lung resection, with high accumulation on 18F-fluorodeoxyglucose-positron emission tomography (邦題:18F-FDG-PETで高集積を示した肺切除断端に発生した類上皮肉芽腫)
●著者名:Shinnosuke Yokotsuka, Shugo Uematsu, Momoka Okada, Shinnosuke Takamiya, Shinichi Ohashi, Yoko Tanaka, Kosuke Suzuki, Akihiko Kitami, Tetsuo Nemoto
●掲載日時:2021年9月
●DOI: 10.1002/rcr2.830.
【横塚紳之介さんのコメント】
この度、昭和大学横浜市北部病院呼吸器センター(外科)での実習をきっかけに、日本胸部外科学会関東甲信越地方会で奨励賞をいただき、そして同時に進めていた症例報告が『Respirology Case Report』に掲載されました。今後、医師として活動していきたい私にとって、貴重な経験を得ることができました。呼吸器外科の植松秀護先生をはじめ多くの先生方に格別のご指導賜りましたこと、この場を借りましてお礼申し上げます。
【植松秀護講師のコメント】
著者の横塚くんは、洞察力があり、かつ寸暇を惜しんで学ぶ性格であったため、学会発表・論文作成への挑戦を提案したところ、是非やってみたいと返答がありました。そして、学会賞および論文掲載の功績を収めました。 私も初めての発表および論文作成は、その方法もわからず苦労し時間を要しました。しかし、1つクリアするとその後は円滑に進みます。そして、この深く考える経験は、分野が異なっていても『気づき』に繋がり、さらには日常生活の中にでも『気づき』が生まれます。つまり、1回目を早く経験し、成功体験を得ることが重要と考えています。多くの4年制大学では、卒業論文で学士を修める年次です。つまり、論文を書くこと自体は、医学部4年生の段階でもできます。ただ、機会がないだけなのです。 私の恩師である中島宏昭先生(当センターの初代教授)は、「人に意味のある行動を与えられる人になりなさい」とご教授くださいました。学術研究のマインドにおいては、まさにこの事だろうかと感じています。今後とも、一人でも多くの学生また後輩が芽生えるように取り組んで参ります。
■詳細リンク先(https://www.showa-u.ac.jp/news/nid00003541.html)
横塚さんは昭和大学横浜市北部病院呼吸器センター(呼吸器外科)の植松秀護講師の指導の下、2020年12月に医学部5年次のクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)を行った。
その際の症例をまとめ、第一著者として本論文を発表した。
また論文掲載に先立ち、第185回日本胸部外科学会関東甲信越地方会(2021年3月13日)で発表し、奨励賞を受賞した。
本論文は、癌診断におけるPET検査の偽陽性の問題点をテーマにしたもの。PET検査は、病変に取り込まれるブドウ糖の割合を利用した画像検査で、多くの疾患で診断および治療に利用されている。
特に肺癌診療においては、診断および治療方針決定に重要な検査となっている。
一方で、PET検査には、検査結果では肺癌を疑うが、実際は肺癌ではないという、癌診断における偽陽性の問題がある。本報告は、この臨床面また教育面にも役立つことが期待される。
<発表論文名>
●雑誌名:Respirology Case Report
●論文名:A case of epithelioid cell granulomas arising at the margin of lung resection, with high accumulation on 18F-fluorodeoxyglucose-positron emission tomography (邦題:18F-FDG-PETで高集積を示した肺切除断端に発生した類上皮肉芽腫)
●著者名:Shinnosuke Yokotsuka, Shugo Uematsu, Momoka Okada, Shinnosuke Takamiya, Shinichi Ohashi, Yoko Tanaka, Kosuke Suzuki, Akihiko Kitami, Tetsuo Nemoto
●掲載日時:2021年9月
●DOI: 10.1002/rcr2.830.
【横塚紳之介さんのコメント】
この度、昭和大学横浜市北部病院呼吸器センター(外科)での実習をきっかけに、日本胸部外科学会関東甲信越地方会で奨励賞をいただき、そして同時に進めていた症例報告が『Respirology Case Report』に掲載されました。今後、医師として活動していきたい私にとって、貴重な経験を得ることができました。呼吸器外科の植松秀護先生をはじめ多くの先生方に格別のご指導賜りましたこと、この場を借りましてお礼申し上げます。
【植松秀護講師のコメント】
著者の横塚くんは、洞察力があり、かつ寸暇を惜しんで学ぶ性格であったため、学会発表・論文作成への挑戦を提案したところ、是非やってみたいと返答がありました。そして、学会賞および論文掲載の功績を収めました。 私も初めての発表および論文作成は、その方法もわからず苦労し時間を要しました。しかし、1つクリアするとその後は円滑に進みます。そして、この深く考える経験は、分野が異なっていても『気づき』に繋がり、さらには日常生活の中にでも『気づき』が生まれます。つまり、1回目を早く経験し、成功体験を得ることが重要と考えています。多くの4年制大学では、卒業論文で学士を修める年次です。つまり、論文を書くこと自体は、医学部4年生の段階でもできます。ただ、機会がないだけなのです。 私の恩師である中島宏昭先生(当センターの初代教授)は、「人に意味のある行動を与えられる人になりなさい」とご教授くださいました。学術研究のマインドにおいては、まさにこの事だろうかと感じています。今後とも、一人でも多くの学生また後輩が芽生えるように取り組んで参ります。
■詳細リンク先(https://www.showa-u.ac.jp/news/nid00003541.html)