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順天堂大学、セルソースと共同研究講座「スポーツ医学・再生医療講座」を開設
2021/2/18
順天堂大学は、セルソース株式会社と共同研究講座「スポーツ医学・再生医療講座」を開設した。
【概要】
順天堂大学(学長:新井一)とセルソース株式会社(代表取締役社長CEO:裙本理人、以下「セルソース」)は、共同研究講座「スポーツ医学・再生医療講座」(特任教授:齋田良知)を2020年11月に開設した。同講座は、難治性のスポーツ外傷・障害及び要介護の主因となっている変形性関節症などの運動器疾患の新規治療(バイオセラピー)を開発することにより、健康寿命の延伸を目指す。また、併行して、段階的なバイオセラピーの臨床応用も展開し、2020年12月より、間葉系幹細胞(脂肪由来幹細胞)を用いた治療を開始する。
【背景】
日本は、世界でも有数の長寿国。しかし、心身ともに自立し、健康的に生活できる期間である、いわゆる「健康寿命」と「平均寿命」との差は、女性で約12年、男性で約9年(※1)と大きな開きがある。これは、支援や介護を必要とする「健康上の問題で日常生活に支障をきたしながら生活する不健康な期間」が10年近くもあるということを示している。
日本において、要支援・要介護状態となった要因のうち、運動器の障害と関係する「関節疾患」と「骨折・転倒」を合計すると、全体の23.3%(※2)をも占めている。そのため、運動器の障害による移動機能の低下は、高齢者の引きこもり・意欲の低下を引き起こし、認知機能の低下にも結び付くため、運動器障害の予防又は健康な状態に戻すことが日本の超高齢社会において重要な課題とされている。
【内容】
「スポーツ医学・再生医療講座」は、フレイルや要介護の大きな要因の一つとなっている運動器障害や難治性のスポーツ外傷・障害に対する新規バイオセラピー(PRP・間葉系幹細胞・PFC-FD(※3)、エクソソーム)を開発するとともに、その治療効果の判定においても、患者さんのQOL向上を可視化する新しい評価法を確立し、健康寿命の延伸に貢献することを目指している。
また、現在は、アスリートのみならず中高年者も生涯スポーツとして、様々なスポーツ活動を継続する志向が高まっており、スポーツ活動の継続も健康寿命の延伸に非常に重要な要素となっている。そこで、この講座では、スポーツ外傷・障害に対する治療に直結する運動器に対するバイオセラピーについても研究開発を進めて行く。
なお、実際の治療効果のデータを蓄積し、随時研究開発へフィードバックするため、同講座にてバイオセラピーの臨床応用も新規治療の研究・開発と併行して展開する。まずは2020年12月より、間葉系幹細胞(脂肪由来幹細胞)を用いた治療を開始する。その後、エクソソーム等の次世代液性因子を用いた臨床応用も段階的に検討・開始する予定。
【今後の展開】
研究により、
(1)既存治療に効果を示さない運動器疾患に悩む患者さんの新規治療の確立。
(2)治療を受けた患者さんの活動機能や認知機能を、最新のIoT技術を駆使して総合的に評価する新規評 価法の開発を目指し、運動器障害の治療戦略にイノベーションを起こして健康寿命の延伸への貢献を目指す。
※1 内閣府「令和2年版高齢社会白書」
※2 厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査」
※3 PFC-FD:セルソースが加工を受託する、血液からPRP(多血小板血漿)を作製し、さらに成長因子を濃縮し無細胞化と凍結乾燥(フリーズドライ)の処理を施してパウダー状に調製したもの。
■詳細リンク先(https://www.juntendo.ac.jp/news/20201118-04.html)
【概要】
順天堂大学(学長:新井一)とセルソース株式会社(代表取締役社長CEO:裙本理人、以下「セルソース」)は、共同研究講座「スポーツ医学・再生医療講座」(特任教授:齋田良知)を2020年11月に開設した。同講座は、難治性のスポーツ外傷・障害及び要介護の主因となっている変形性関節症などの運動器疾患の新規治療(バイオセラピー)を開発することにより、健康寿命の延伸を目指す。また、併行して、段階的なバイオセラピーの臨床応用も展開し、2020年12月より、間葉系幹細胞(脂肪由来幹細胞)を用いた治療を開始する。
【背景】
日本は、世界でも有数の長寿国。しかし、心身ともに自立し、健康的に生活できる期間である、いわゆる「健康寿命」と「平均寿命」との差は、女性で約12年、男性で約9年(※1)と大きな開きがある。これは、支援や介護を必要とする「健康上の問題で日常生活に支障をきたしながら生活する不健康な期間」が10年近くもあるということを示している。
日本において、要支援・要介護状態となった要因のうち、運動器の障害と関係する「関節疾患」と「骨折・転倒」を合計すると、全体の23.3%(※2)をも占めている。そのため、運動器の障害による移動機能の低下は、高齢者の引きこもり・意欲の低下を引き起こし、認知機能の低下にも結び付くため、運動器障害の予防又は健康な状態に戻すことが日本の超高齢社会において重要な課題とされている。
【内容】
「スポーツ医学・再生医療講座」は、フレイルや要介護の大きな要因の一つとなっている運動器障害や難治性のスポーツ外傷・障害に対する新規バイオセラピー(PRP・間葉系幹細胞・PFC-FD(※3)、エクソソーム)を開発するとともに、その治療効果の判定においても、患者さんのQOL向上を可視化する新しい評価法を確立し、健康寿命の延伸に貢献することを目指している。
また、現在は、アスリートのみならず中高年者も生涯スポーツとして、様々なスポーツ活動を継続する志向が高まっており、スポーツ活動の継続も健康寿命の延伸に非常に重要な要素となっている。そこで、この講座では、スポーツ外傷・障害に対する治療に直結する運動器に対するバイオセラピーについても研究開発を進めて行く。
なお、実際の治療効果のデータを蓄積し、随時研究開発へフィードバックするため、同講座にてバイオセラピーの臨床応用も新規治療の研究・開発と併行して展開する。まずは2020年12月より、間葉系幹細胞(脂肪由来幹細胞)を用いた治療を開始する。その後、エクソソーム等の次世代液性因子を用いた臨床応用も段階的に検討・開始する予定。
【今後の展開】
研究により、
(1)既存治療に効果を示さない運動器疾患に悩む患者さんの新規治療の確立。
(2)治療を受けた患者さんの活動機能や認知機能を、最新のIoT技術を駆使して総合的に評価する新規評 価法の開発を目指し、運動器障害の治療戦略にイノベーションを起こして健康寿命の延伸への貢献を目指す。
※1 内閣府「令和2年版高齢社会白書」
※2 厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査」
※3 PFC-FD:セルソースが加工を受託する、血液からPRP(多血小板血漿)を作製し、さらに成長因子を濃縮し無細胞化と凍結乾燥(フリーズドライ)の処理を施してパウダー状に調製したもの。
■詳細リンク先(https://www.juntendo.ac.jp/news/20201118-04.html)