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順天堂大学、成長期の女子アスリートをサポートするアプリ「スラリマッスル」をリリース
2020/3/12
順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科女性スポーツ研究センター(センター長:小笠原 悦子)は、成長期の女子アスリートの身体づくりをサポートするアプリ「スラリマッスル」を開発し、2月27日より公開した。



成長期の女子アスリートは、「生きるため・生活するためのエネルギー」、「発育・発達のためのエネルギー」に加え、「運動で使うエネルギー」が必要だ。しかし、過度な運動により大量のエネルギーを消費すると、自分では気づかないうちに「発育・発達のためのエネルギー」が不足してしまい、低身長、貧血、無月経、疲労骨折など、女性アスリート特有の健康問題が生じやすくなることがわかっている。今回のアプリ「スラリマッスル」では、成長期の身体づくりのポイントとなる「除脂肪体重=LBM(Lean Body Mass; 以下LBM)」に着目。成長期の女子アスリートにLBMを通した成長・コンディション管理を提案している。



≫「スラリマッスル」アプリのダウンロード

https://www.juntendo.ac.jp/athletes/surari/surari_muscle.html

※本アプリケーションはiOS及びアンドロイド端末より無料でダウンロードが可能。

<成長期の女子アスリートに:LBMに着目した成長・コンディション管理の必要性>



≫ 身長と相関する「LBM」

アスリートにとって身長の高さや体格の大きさは有利に働きやすく、特に国際的なアスリートを目指す上では競技力向上に欠かせない要素だ。一般的に子供の身長の伸びは、両親からの遺伝の影響が大きいと言われているが、成長期の過ごし方によっては、両親の身長から予測される「到達予測身長」よりも子供の身長がさらに高くなる可能性があることがわかっている。また、この成長期の身長の伸びと、LBMの増加は相関することが最近の研究から明らかになっており、成長率が最も高い1年間である“成長ピーク”に十分背を伸ばすには、 「適度な運動」「十分な食事」「質の良い睡眠」に加え、LBMが身長の伸びに応じて増えているかをきちんと把握し、“成長スパート”に入ったことを見逃さないことが重要だ。



≫ コンディション管理やパフォーマンス向上のために

日本ではこれまで、アスリートのコンディションは体重や体脂肪率の管理によって評価がなされてきたが、それでは大切な筋肉まで落とすことになりかねない。成長期の女子アスリートが、身長が伸びているにもかかわらずLBMの増加がない時、それは“エネルギー不足”の可能性を意味する。競技パフォーマンス向上やエネルギー不足による様々なリスクを減らすためにも、LBMに注目した適切なコンディション管理が大切だ。



「スラリマッスル」の特徴

1.到達予測身長、必須LBMがわかる!

両親の情報を入力すれば、将来の「到達予測身長」や、そのために必要な「必須 LBM」がわかる。また、LBM の増加と身長の伸びは一定の割合で増えるため、“LBM を増やすこと” が “身長を伸ばすこと”につながる。

LBM と身長のバランスがグラフ化された『LBM・身長増加曲線グラフ』では、アプリが導き出す「あなたの理想成長ライン」に沿って成長できているかを確認することもできる。



2.LBM や必要エネルギーがわかる!

身長に対しての LBM が獲得できているか、現時点でのバランス判定、さらには前月(平均値)との比較ができる。

「スラリマッスル」では、LBMの増減に対して、補う必要があるエネルギー量を、おにぎりに換算してわかりやすく表示している。



3.成長スパートがチェックできる!

毎月の推移を確認できる『日々の記録グラフ』、1年間の身長の伸び幅・LBM の増え幅を表す『成長率グラフ』で、成長スパート期を確認することがでる。この時期に十分な食事、睡眠をとり、適度な運動を行うことによって、到達予測身長よりも大きく成長する可能性がある。



≫「スラリマッスル」は、こんな方にも活用可能

1.女子アスリートだけでなく、男子アスリートにも!

男女によって成長や体組成に差があるため、このアプリでは性差によって異なる数値を計算式に反映している。それにより、女子アスリートだけでなく、男子アスリートにも活用できる。



2.成長期だけでなく成人アスリートにも!

身長の伸びが止まったアスリートであっても、現時点で摂取すべきエネルギー量を把握することができるため、個人に応じたコンディション管理に役立てることができる。



■詳細リンク先(https://www.juntendo.ac.jp/news/20200227-01.html)
順天堂大学(私立大学/東京・千葉・静岡)
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