海外生産によるファストファッションが広がる中で、日本の繊維産業は新しい挑戦の時代を迎えています。国内の製品は質の高さに定評があり、その魅力を企画力やデザイン力で何倍にも広げられます。ファッションは常に新しい価値を生み出す世界です。私は職人の方々と協力しながら、質と企画力をかけ合わせ、現代に合った新しい価値を提案しています。たとえば、山形のニット工場では廃材を活用して酒瓶や果物を包むギフト用ラッピングニットを企画しました。暮らし全体やサステナブルな視点へ広げるなど、イノベーティブな企画が繊維産業の未来を拓く鍵になります。日本の高い技術を守り、世界へ届けるために、ぜひ一緒に新しいファッションの形を創りましょう。
山形のニット工場と協働し、地酒や果物のギフトラッピングをニットで製作
川村先生の授業は、知識にとどまらず「実践的に学べる」ことが大きな特徴です。ゼミでは、産学連携イベント「エンウィクル」に参加し、企業から提供された廃材を使い、学生がアクセサリーや衣服を製作し、展示やファッションショーで発表します。2027年4月から始まる経営学科のライフビジネス専攻(設置予定構想中)では、製作だけでなくターゲット設定や写真撮影、キャッチコピー、プロモーションまでを実践。企画力とビジネス力を磨き、ファッションの可能性を探究し、社会に提案が出来る人材をめざします。
素材選びからデザイン、製作、展示までを自ら体験し、企画力や発想力を磨く
ファッションは単なる「おしゃれ」だけではなく、暮らしを豊かにし、自分らしい生き方を形づくる指標にもなります。素材に触れ、企画し、社会へ発信する実践を通じて視野を広げ、未来の可能性を切り拓きましょう!
一人ひとりの自由なアイデアで、ファッションに新しい風を吹き込みましょう!
武蔵野美術大学大学院造形構想研究科造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコース修了。
大妻女子大学被服学科を卒業後、アパレル販売の経験を経て、労働環境や「良いものが売れにくい」現状に疑問を感じ、大学院へ進学。デザイン思考などを学びながら、ファッション業界の課題に新たな視点で取り組んでいる。山形のニット工場と協働した製品開発では優秀賞を受賞。様々な繊維工場と協働し、新たなファッションを探究している。
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