法務教官として、発達障がいや知的障がいを持つ少年の支援教育課程に携わっています。寮生活を送る少年に対する社会性指導や面接指導をはじめ、生活全般を支えることも私の仕事です。知的障がいや発達障がいを持った要保護性のある少年たちは、視覚的・聴覚的情報が伝わりづらいので、よりかみ砕いて教えることを意識しています。法務教官という仕事があることを知らないという方も多いと思いますが、人に関わる、人に教えるという点では、教員に通ずるものがあるかもしれません。
札幌学院大学のオープンキャンパスに参加した際に、心理職の中に司法領域の仕事があると教えていただいたことが、法務教官を志したきっかけです。サツガクでさまざまな事を学ぶうちに、ますますその気持ちが強くなっていきました。
学生時代には、先生方のサポートを頂きながら精神保健福祉士の国家資格も取得しました。その後、法務省専門職員(人間科学)の国家試験をクリアして、現在は少年院に勤務しています。講義をしつつ生活を見守る、いわば先生のような役割ですね。
帯広少年院勤務/心理学部 臨床心理学科/2018年卒