「なぜ教育は面白くないのか。」これは自分自身が大学生の時に感じた疑問であり、教育に対する興味関心を持った出発点でもあります。その気持ちのもと、大学院で大学や高等教育のことを学び、自律的かつ実践的な学習活動を通じて学びを深める学生団体ASPIRE(Action by Students to Promote Innovation and Reform through Education)のチーフコーディネーターとして、国連との協働による国際的な学生間連携の促進や様々な教育プログラムの開発を経て、今に至っています。教育探究科学群における学びは、学生の好奇心と主体性から全てが始まります。これが、私が大学生の時に抱いた疑問に対する答えです。教育に対し、肯定的でも否定的でも、そこに興味関心と疑問があれば、教育探究科学群は人生を変える場所になります。
本学群の授業は、教員が一方的に講義をして学生がそれを聞いているというよりも、学生同士の教えあいと学びあいを中心に、教員や授業支援をする先輩が学習を支えていく方法を採用しています。教員が何かを教えるだけでなく、時には学生が教員に対して教えることもあります。また、通常の学校のように課題を与えられ答えていくよりも、それぞれの学生が自らの興味関心や好奇心に基づく探究的な学習を通じ、協力をしながら答えのない課題へ向き合い続けていきます。その場にいる人達が一つのチームとなって授業を作っていきます。
教育探究科学群は、人や社会などあらゆる物事を探究し、自らの興味関心をより広く深くしていく場所です。そのためにはまず様々なことをやってみて、楽しみ、そこから自分の価値観や強みを一緒に作っていきましょう。
桜美林大学経営政策学部、大学院大学アドミニストレーション専攻(修士課程)、国際学研究科(博士課程)修了。大学院では主にアメリカと日本の大学の比較研究を行う。その後、桜美林大学では教員として授業を担当するとともに、学生団体ASPIREのチーフコーディネーターとして、国際的な学生間の教育活動を促進する国連との協働プロジェクトの展開等に関わる。教育探究科学群では学類長に就任予定。1982年生まれ。