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国際基督教大学、サービス・ラーニングに関する協定書・覚書を締結
2021/6/22
国際基督教大学(ICU)サービス・ラーニング・センターは、3月29日(月)、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)および公益財団法人長崎平和推進協会と、学生のサービス・ラーニング活動の実施に関する協定書・覚書を締結した。
この協定・覚書は、長崎でのサービス・ラーニングの継続的な実施と、平和の取り組みに関する相互的な協力関係を築くことを目的としている。今回は長崎と国際基督教大学の会場をオンラインでつなぎ、リモートでの締結式を実施した。
長崎大学からは調漸副学長、RECNAセンター長の吉田文彦教授、長崎平和推進協会からは横瀬昭幸理事長、高比良則安事務局長、国際基督教大学からはロバート・エスキルドセン学務副学長とサービス・ラーニング・センター長の西村幹子教授が参加した。
長崎大学の調副学長は、「ICUの学生は多様なバックグランドや英語力、国際的経験を持っており、長崎で平和を学んでいる学生と出会うことで、新しいものが生まれていく」、長崎平和推進協会の横瀬理事長は「今後、平和の取り組みに関し、連携が進むことを期待。平和の輪が大きく広がっていくことを記念したい」と述べた。
国際基督教大学のエスキルドセン学務副学長は、「ICUは、原爆の被害の反省によるアメリカ人からの寄付にも支えられ、日米でともに世界平和に貢献する大学を目指して創立された。原爆の問題は、ICUの歴史にとっても重要」、西村教授は「本学は、国際性への使命、キリスト教への使命および学問への使命の3つを掲げており、長崎大学及び長崎平和推進協会とは平和の実現に向けたビジョンを共有している。相互性のある平和の取り組みを、ともに作り、発信していきたい」と述べた。
長崎でのサービス・ラーニング・プログラムは、長崎大学と国際基督教大学が2019年3月に締結した、「包括的連携協力に関する協定」による連携事項の一つとして始まった。2019年夏に初めて2名の学生を派遣し、青少年ピースボランティアでの活動や原爆資料館でのボランティアを行った。2020年は新型コロナウイルスの影響で夏の時期に派遣することはできなかったが、11月に2週間学生を派遣し、その後2月まで東京からリモートで活動に取り組んだ。
過去の参加学生からは、「被爆者との対話を通して、戦争体験を継承するためには、戦争を自分ごととしてとらえることを学んだ。どうしたらその意識を得ることができるのか、新たな問いが生まれた」、「長崎の活動では、なぜ人々は平和を望むのかについてより広い見解に触れることができた。答えに容易にたどり着けないが、平和に対する自分自身の答えを見つけることが貴重であることに気づいた」などの感想があり、原爆の問題を長崎・広島だけでなく、自分が置かれた場所でどのように継承できるか、どのような平和への取り組みができるかを考える貴重なきかっけとなった。
今後は、平和に関する人材育成や文化の分野で、サービス・ラーニング・プログラムを始めとした、相互性のある平和の取り組みを、長崎と東京で共に実施していくことを目指す。
■詳細リンク先(https://www.icu.ac.jp/news/2104011350.html)
この協定・覚書は、長崎でのサービス・ラーニングの継続的な実施と、平和の取り組みに関する相互的な協力関係を築くことを目的としている。今回は長崎と国際基督教大学の会場をオンラインでつなぎ、リモートでの締結式を実施した。
長崎大学からは調漸副学長、RECNAセンター長の吉田文彦教授、長崎平和推進協会からは横瀬昭幸理事長、高比良則安事務局長、国際基督教大学からはロバート・エスキルドセン学務副学長とサービス・ラーニング・センター長の西村幹子教授が参加した。
長崎大学の調副学長は、「ICUの学生は多様なバックグランドや英語力、国際的経験を持っており、長崎で平和を学んでいる学生と出会うことで、新しいものが生まれていく」、長崎平和推進協会の横瀬理事長は「今後、平和の取り組みに関し、連携が進むことを期待。平和の輪が大きく広がっていくことを記念したい」と述べた。
国際基督教大学のエスキルドセン学務副学長は、「ICUは、原爆の被害の反省によるアメリカ人からの寄付にも支えられ、日米でともに世界平和に貢献する大学を目指して創立された。原爆の問題は、ICUの歴史にとっても重要」、西村教授は「本学は、国際性への使命、キリスト教への使命および学問への使命の3つを掲げており、長崎大学及び長崎平和推進協会とは平和の実現に向けたビジョンを共有している。相互性のある平和の取り組みを、ともに作り、発信していきたい」と述べた。
長崎でのサービス・ラーニング・プログラムは、長崎大学と国際基督教大学が2019年3月に締結した、「包括的連携協力に関する協定」による連携事項の一つとして始まった。2019年夏に初めて2名の学生を派遣し、青少年ピースボランティアでの活動や原爆資料館でのボランティアを行った。2020年は新型コロナウイルスの影響で夏の時期に派遣することはできなかったが、11月に2週間学生を派遣し、その後2月まで東京からリモートで活動に取り組んだ。
過去の参加学生からは、「被爆者との対話を通して、戦争体験を継承するためには、戦争を自分ごととしてとらえることを学んだ。どうしたらその意識を得ることができるのか、新たな問いが生まれた」、「長崎の活動では、なぜ人々は平和を望むのかについてより広い見解に触れることができた。答えに容易にたどり着けないが、平和に対する自分自身の答えを見つけることが貴重であることに気づいた」などの感想があり、原爆の問題を長崎・広島だけでなく、自分が置かれた場所でどのように継承できるか、どのような平和への取り組みができるかを考える貴重なきかっけとなった。
今後は、平和に関する人材育成や文化の分野で、サービス・ラーニング・プログラムを始めとした、相互性のある平和の取り組みを、長崎と東京で共に実施していくことを目指す。
■詳細リンク先(https://www.icu.ac.jp/news/2104011350.html)