私の研究テーマは地方自治体の管理会計。公務員としての勤務経験や公認会計士としての活動経験を踏まえ、住民にとって最も身近な存在である地方自治体の効率的な運営に、会計がどのように寄与できるのかを研究しています。また、地方自治体などの非営利組織における会計や、金銭的価値で評価できない非営利組織の業績評価についても関心があります。ゼミでは、財務諸表(決算書)の貸借対照表、損益決算書、キャッシュフロー計算書などの会計数値から企業を分析。新聞やビジネス雑誌の記事などとも関連付け、企業の経営戦略の研究にも取り組んでいます。財務諸表を読む力や会計数値の分析力が身につけば、企業の実態が分かります。学生であれば就職活動時の企業研究に活用したり、就職後も自社や取引先企業の状態把握に役立てることもできますよ。
1回生で興味・関心を持った分野のコースを、2回生で選択して学びを深めます。掛谷ゼミでは3年次に他大学と合同でゼミの発表会を実施。業界分析や事業構造、経営戦略と財務諸表分析などの事例研究にグループで取り組み、分析結果の発表を行います。4回生では、それぞれの学生個人のテーマを選定して卒業論文を執筆します。グループディスカッションやプレゼンテーションを行いながら、自発的に研究活動に取り組むことで理解を深めると同時に、他者の意見を取り入れながらまとめていく能力を養い、さらなる成長をめざします。
現代社会学部ではさまざまな分野についての学びが可能です。そこから興味のあることを見つけて、さらに深く学ぶ。ここで培った力を活かし、組織をより良い方向に進める人材になってくれることを願っています。
主な担当科目:経営学アプローチ、簿記I・II・III
大学卒業後、大阪府庁に勤務。大阪府庁退職後、公認会計士第2次試験に合格し大手監査法人に入所。民間企業の会計監査、地方公共団体関連や独立行政法人、公益法人などの会計監査に従事。2008年に監査法人を退職し、独立。2015年より現職。オープンキャンパスでは教員によるミニ講義にも登壇。現代社会において重要な役割を占める企業や経営学について分かりやすく解説している。