現在は主に国内線の客室乗務員として勤務しています。国際線においては、エコノミークラスとビジネスクラスを担当しています。業務は出社後、パソコンでフライトについての連絡事項をチェックするところからスタート。サービスのコーディネートプランや路線、税関についての注意点などを確認します。その後はクルー全員でのブリーフィング(会議)、保安業務、機内サービスの準備を行い、お客様の搭乗サポートとなります。仕事にやりがいを感じるのは、到着後にお客様から「ありがとう」と言われる時です。私の手を握って「また乗るわ」と言ってくださる方もおられ、もっと頑張ろうという気持ちになります。
私にとっての仕事選びの軸は「自分のアクションで、目の前にいる人をハッピーにできること」でした。客室乗務員は飛行機を目的地まで安全に飛ばすというチームの中で、お客様と最も長く接することができ、自分のアクションを直接伝えられる仕事だと思い選びました。現在は、国内線はチーフパーサーの資格を、国際線ではエコノミークラスのパーサー資格取得に向けて勉強中です。どちらも社内資格で、チーフパーサーは、その便の客室全体の責任者。パーサーは国際線において、チーフパーサーの下の各クラスにいる責任者です。サービスを行う上で心掛けているのは、もちろん「お客様にとって嬉しいことを考えて実行すること」です。
学生時代に最も頑張ったのは、英語とドイツ語の勉強です。英文学科に所属していた私は、第二言語でドイツ語を選択。一カ月間のドイツ留学にもチャレンジし、卒業時にはドイツ語3級を獲得しました。英語に関しては、ほぼ英語のみで行われるゼミで着実にレベルアップ。外国籍のお客様と接する機会が多い現在の仕事に、大いに役立っています。ここまで語学力を向上できたのは、マイペースで勉強できる環境があったからこそ。少人数制で先生との距離が近く、質問しやすい点も良かったですね。女子大だからでしょうか、心が広く、おおらかな性格の学生が多かったように思います。おかげで四年間のキャンパスライフを自分らしく楽しめました。
全日本空輸(ANA)勤務/文学部 英文学科(2024年4月 英語文化コミュニケーション学科に名称変更)/学生時代、福岡の実家を出て京都に一人暮らしをしていたNさん。「大学生になったら自立した生活をしよう」との思いから、遠方の大学を選んだとのこと。京都女子大学は、福岡にいても耳に届くほど評判が良い大学で、まじめな学生が多いと聞いていたので、進学を決めたと話す。「客室乗務員は、幼い頃からの夢でした。その業務については、フライト中のドリンクやお食事などのサービスも大切ですが、最も重要なのは保安業務です。『どうすれば100%安全な状態を作れるのだろうか』とクルー全員が一生懸命に考え、日々の活動で実践しています」。