大学院博士課程の研究テーマは「戦時中の日本・朝鮮映画における女優表象の比較研究」。日本の戦前から戦後に活躍した女優を同時代の朝鮮の女優と比較しながら、「映画と戦争」「映画と時代」「映画と思想」の問題に取り組んできました。戦時期の映画に惹かれたのは、抑圧され自由を制限された時代ほど、人の思いが表現ににじみ出るからなんです。物語に込められたメッセージはそれぞれの時代を生きてきた人々の欲望や愚かしさ、力強さ、愛おしさを代弁し、同時に人々を癒したり励ましたり、救ったりもしてくれます。本学では「文学」という枠組を広く捉え、テレビドラマやアニメ、マンガなど大衆文化も対象に、その作品に日本人が投影してきたものは何か、また自分の好きな作品が自分の中の何を物語っているのかを問い続け、深く掘り下げていきます。
時代背景とともに映画を掘り下げてきた李 准教授
1年次には、娯楽ではなく学問の対象として映画を観ることができるよう、映画関係の基礎的理論や実践分析などを学びます。2年次には日本の映画の誕生から110年間の作品を満遍なく観る授業も。人気の作品や自分の好きな作品が映画史・文化史のどんな流れを組んで生まれたのかなどを再認識できます。最近の劇映画やアニメなどで考察や分析を重ねる「映像文化論I・II」は、「自分とも向き合う、難しいが一番成長できる授業」と李先生。ゼミでは自分の好きな作品からテーマを決め、卒論に向け2年間じっくり取り組むことができます。
映画を通じて、学生の成長を手助けしてくれる授業を展開する
純文学、アニメ、漫画…。あなたは好きな「物語」がありますか? 私の講義では自分はなぜそれが好きなのかを探究し自分や世界への理解を確かなものにしていきます。「好き」を究める喜びを分かち合いましょう。
大学受験のための模擬試験中、問題で出ていたドラマの脚本に感動し「涙をこらえきれなかった」と李 准教授
映像文化、日本映画史、大衆文化専門。2013年3月東北大学大学院国際文化研究科アジア文化論講座博士後期課程修了。同大学院で1年間のポストドクターを経て、2014年より現職。韓国ソウル出身で2010年に来日。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。