日本の経済が、いかにして発展してきたのか文献や資料を元に研究を進めています。大学時代に比べて授業数は少なくなるのですが、自分の好きな分野をとことん突き詰めることができ、その分研究に時間を当てることができるのはとても魅力です。また、自分のゼミは一人しかいないので、とても丁寧な指導が受けられます。先生の研究のお供で、史跡に出かけたり、重厚な蔵から歴史上の人物の貴重な資料を見せていただくこともあり、とても良い経験をさせてもらっています。文献などを読み進めていくと、書かれている素材や文字にも興味をもつようになりました。難解な書物を解読していくことに楽しさとやりがいを感じています。
大学院に進学したのは、研究者という職業に憧れていたからです。大学時代に学んだ経済学の理論について、もっと深く勉強したいと思ったのがきっかけで、そのためには大学院進学という道があることを知りました。それからは神戸大学大学院を目指して仲間と一緒に励まし合いながら受験勉強をがんばりました。大学院に入学後は指導教員を決めるのですが、体験会のようなものがあり、自分の研究テーマを先生とディスカッションしました。そこで、丁寧な指導が受けられると思ったことも理由の一つで、経済史(近世)のゼミを選びました。また文献や資料を読み解くために図書館を利用するのですが、学芸員の資格も活かせることができています。
岡山商科大学ではマクロ経済学、ミクロ経済学に関する基礎を学びました。専攻したマクロ経済学は社会全体の経済活動を分析するので、国の政策への理解力が深まり、世の中のこれからを考えられるようになりました。部活は経済学の教科書を各々が深堀りしたり、簿記などの勉強もする経済研究同好会に所属していました。そこで先輩たちから大学院進学の道があることを教えてもらいました。2年生までに必要な単位は概ね取得していたこともあり、大学院進学を目指す留学生と一緒に、院試対策の授業を受けて受験勉強に取り組みました。何よりも一緒に夢を叶える仲間たちがいてくれたことで、勉強も集中力をもって臨むことができました。
神戸大学大学院 経済学研究科 博士前期課程 進学/経済学部 経済学科 卒/2023年卒/岡山県出身/明誠学院高等学校卒。昔から黙々と一人で勉強するのが好きだったこともあって、将来は研究職へ就きたいと思っていました。大学時代に大学院進学を目指す留学生が周りにいたこともあり、自身も進学を目指すようになりました。入学するためには入試があり、そのための勉強をしなければならないので、進学するなら早いうちから対策しておいた方が良いと実感しました。大学院ではさまざまな分野を深堀りできます。興味がある、もう少し勉強したいなという気持ちがあれば、その気持ちに正直に進んでもらえたらと思います!