自動運転に関するシステム設計に携わっています
私が携わっているのは、自動運転に関わるシステムの開発。具体的には、システムの設計及び、パートナー企業への開発依頼、アップしたシステムのテスト・評価などの業務になります。また販売代理店に向けた技術説明資料作成やWEBでの情報発信なども任されていますね。この仕事のやりがいは、自分が設計した技術が自社の色んな車に搭載され、世界中のお客様に安全かつ快適な移動手段を提供できるところ。自動運転分野は世界のメーカーと競い合う厳しさはありますが、トヨタ自動車には、現地・現物を大切にする社風があり、若手に大きな仕事を任せてもらえる社風もあるので、私も日々色んなことにチャレンジし、成長を実感できています。
大学時代で印象に残っているのは、演習授業でCやJAVA、Pythonなど、様々なプログラミング言語を使って色んなものをつくったこと。特に数人のグループで「数学の問題を解くプログラム」や「RPG」「簡単な人工知能」などを開発したことは良い経験になりました。企画段階では理系が得意な学生、文系出身の学生が、それぞれの視点から意見を出し合い、一つのものをつくりあげていくという、貴重な経験ができました。またゼミでは、大学院の博士前期課程(修士課程)への進学を見据えて、写真や動画などから、何が写っているかを特定する物体検出技術=YOLOの研究に没頭。大学院進学後も研究を続けて、学会発表も体験しました。
私が学んだ生活情報通信科学コースは、ITやAI、プログラミング、データサイエンスなどを学ぶことから、かなり理系的なイメージを持っている人も多いかと思います。ですが、実際には私のように理系が得意、パソコンが好きという人だけでなく、文系出身でパソコンは初めてという人も多く入学していました。私の入学時は、その比率は半々くらいだったと思います。そして、なんと言っても少人数制で先生との距離が近いため、勉強についていけない、みんなに置いていかれるという不安もありません。先生だけでなく、先輩も面倒見が良く、いろいろ教えてくれたり、助けてくれる人が多いのも奈良女子大学の良いところです。
トヨタ自動車株式会社勤務/生活環境学部 文化情報学科 生活情報通信科学コース/2022年卒/高校生の時に情報の授業でパソコンに触れ、情報分野に興味を持った粟野さん。当時は、世の中的にDXの推進が注目されていたことから、情報通信分野に将来性を感じて、奈良女子大学の生活情報通信科学コースに進学。その後は大学院に進学し、物体検出技術について研究。現在は、トヨタ自動車で自動運転システムの設計に携わる。
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