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国立大学/鹿児島

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鹿児島大学、法学部学生が全国小論文コンテストで最高賞を受賞
2020/3/12
鹿児島大学法文学部法経社会学科の中吉 聖仁さんと是石 弘基さんが、全国の学生を対象とした「NRI学生小論文コンテスト」で、このほど、最高賞となる大賞を受賞した。2人は同じゼミに所属する3年生。ゼミでの研究をベースに執筆した、沖永良部島を題材とした論文で、県内の学生としては初となる最高賞に輝いた。



このコンテストは、野村総合研究所(NRI)が毎年開いているもので、今年のテーマは「サステナブル(持続可能)未来予想図」。学生が大人になっても、変わらぬ暮らしやすい地球で過ごしていけるような「サステナブル」な未来予想図の提案を趣旨としている。コンテストには全国から2300点の応募(うち大学の部84)があった。



中吉さんと是石さんは、“沖永良部島の漂着ごみを継続的に回収するための方法”を提案。その名も「えらぶの雪プロジェクト」。



中吉さんらが所属する澤田ゼミ(澤田 成章准教授、経済コース)は、法文学部が取り組む地域連携事業(※)の一環で、以前から和泊町(沖永良部島)の協力を得た研究を進めていた。その過程で、役場の方から「沖永良部島の漂着ごみ問題」について話を聞くことがあり、ゼミ全体で「何かできないか」と立ち上がったのが、論文執筆のきっかけという。特に、海洋環境において極めて大きな問題となっている「マイクロプラスチック」の回収が困難と知り、2人は、その回収方法を提案することにした。

(※)法文学部が2016年度から取り組む「南九州・南西諸島を舞台とした地域中核人材育成を目指す新人文社会系教育プログラム」事業。



中吉さんらはゼミの活動としてフィールド研究に取り組むかたわら、足りない時間は、経済コース科目「アクティブ・プログラム」のスキームも活用。約半年間かけて、教員の指導を受けながら、論文を執筆した。論文では、島を訪れる観光客にプラスチックごみを拾ってもらい、拾ったプラスチック片や貝殻で「スノードーム」を作るエコツアーを提案。また、地元の子どもたちにもスノードームを作ってもらい、ふるさと納税の返礼品として活用することを見込んでいる。



今回の受賞を受け、2人は次のように語った。

■中吉 聖仁さん:

執筆に時間をかけた自負があったし、しっかり準備をしたことが自信につながりました。

(東京での最終審査は緊張しましたか?)緊張しなかったです。

行く前は堅苦しい雰囲気を想像していましたが、思っていたよりアットホームで…。

プレゼンはゼミでいつもしていることですし、先に行われた高校生の部のプレゼンを見て緊張がほぐれました。



■是石 弘基さん:

昨年の3月から構想を練り、実際に島でごみ拾いをしてきました。

こうして結果として残せたのは嬉しいです。

(賞金の使い道は?)先輩への恩返しに使いたいです。

2年前、同じコンテストで優秀賞(=次点)を獲った先輩が、すごく親身に指導してくれましたので。



なお、中吉さんと是石さんは、3月に沖永良部島の役所や観光協会等を訪れ、本プロジェクトを提案する予定。また今後は、沖永良部島の食糧問題についても研究し、8月までの論文完成を目指すとしている。



■詳細リンク先(https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2020/02/post-1644.html)
鹿児島大学(国立大学/鹿児島)
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