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広島大学、「感性脳科学を活用したうつ病予防DXと社会実装」産学連携で共同研究契約を締結
2021/6/1
広島大学、Meiji Seika ファルマ株式会社、株式会社マクニカは、2021年5月6日、広島大学が展開するうつ病の客観的診断・治療法や感性の脳科学研究成果を活用した「うつ病予防のデジタルトランスフォーメーション(DX)と社会実装」を目指し、産学連携での共同研究契約を締結したことを発表した。
近年のストレス社会において急増しているうつ病は、長期休職、失業、自殺などの最大要因として大きな社会課題となっている。加えて、長引くコロナ禍に伴う外出自粛などの行動制限や経済不安によって、うつ病や自殺者が再急増しており、科学的根拠に基づく対策がグローバルの観点においても喫緊の課題となっている。
このような状況のなか、広島大学脳・こころ・感性科学研究センター(以下BMKセンター)の山脇成人特任教授らの研究グループでは、ネガティブ(憂うつ)からポジティブ(ワクワク)までの感性脳科学研究成果を複数発表してきた。
Meiji Seika ファルマは、1989年の抗不安薬発売以降、現在治療の主流となっている新規抗うつ薬(SSRI)を本邦で初めて発売するなど、不安・うつ領域において30年以上の経験を積み上げてきた。こうして培ったノウハウを活用し、次世代の精神科医療に貢献したいと考え、この共同研究に参画するに至った。
マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきた。共同研究においては、コロナ禍により拡大が懸念されるうつ病の予防をDXの活用で実用化を目指すという山脇特任教授のビジョンに共感し、参加に至った。
そこでこの度、今回の研究責任者であるBMKセンターの山脇特任教授らの研究成果を基に、Meiji Seika ファルマが基礎・臨床研究支援と市場調査を、マクニカが医療IoT機器の探索・調達とクラウド・AI・ソフトウェア開発支援を担うことにより、両社で事業化を目指すとともに、三者にてこれからの時代に求められる新たなうつ病予防法の開発とその社会実装を目的として共同研究を行う。
<共同研究概要>
(1)脳波およびスマートウオッチ、スマートフォンなどのウエアラブル計測デバイスにより取得する生体情報を用いた、脳科学に基づくストレス可視化技術の開発
(2)IoTやクラウド情報通信技術を用いた脳・生体情報データのプラットフォーム構築と、AIを用いた個人の特性に応じたストレス状況のリアルタイム可視化技術の開発
(3)ストレス可視化技術を用いた、自分のストレス状況を自らコントロールする新たなうつ病予防法の開発
<それぞれの役割>
・広島大学は山脇特任教授を中心とし、長年にわたり蓄積してきたうつ病や感性の脳科学的知見を活かし、ストレス可視化技術およびうつ病予防法の開発に取り組む。
・Meiji Seika ファルマは、不安・うつ領域において長年積み重ねてきた製薬企業としての実績・ノウハウを活かし、次世代のうつ病予防をはじめとする精神科デジタル治療技術の開発に取り組む。
・マクニカは、半導体商社としてのITやデバイス開発およびAI技術の実績・ノウハウを活かし、感性可視化技術の社会実装に必要なウエアラブルデバイス開発、デジタルプラットフォーム構築やデータのAI技術開発に取り組む。
■詳細リンク先(https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/64615)
近年のストレス社会において急増しているうつ病は、長期休職、失業、自殺などの最大要因として大きな社会課題となっている。加えて、長引くコロナ禍に伴う外出自粛などの行動制限や経済不安によって、うつ病や自殺者が再急増しており、科学的根拠に基づく対策がグローバルの観点においても喫緊の課題となっている。
このような状況のなか、広島大学脳・こころ・感性科学研究センター(以下BMKセンター)の山脇成人特任教授らの研究グループでは、ネガティブ(憂うつ)からポジティブ(ワクワク)までの感性脳科学研究成果を複数発表してきた。
Meiji Seika ファルマは、1989年の抗不安薬発売以降、現在治療の主流となっている新規抗うつ薬(SSRI)を本邦で初めて発売するなど、不安・うつ領域において30年以上の経験を積み上げてきた。こうして培ったノウハウを活用し、次世代の精神科医療に貢献したいと考え、この共同研究に参画するに至った。
マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきた。共同研究においては、コロナ禍により拡大が懸念されるうつ病の予防をDXの活用で実用化を目指すという山脇特任教授のビジョンに共感し、参加に至った。
そこでこの度、今回の研究責任者であるBMKセンターの山脇特任教授らの研究成果を基に、Meiji Seika ファルマが基礎・臨床研究支援と市場調査を、マクニカが医療IoT機器の探索・調達とクラウド・AI・ソフトウェア開発支援を担うことにより、両社で事業化を目指すとともに、三者にてこれからの時代に求められる新たなうつ病予防法の開発とその社会実装を目的として共同研究を行う。
<共同研究概要>
(1)脳波およびスマートウオッチ、スマートフォンなどのウエアラブル計測デバイスにより取得する生体情報を用いた、脳科学に基づくストレス可視化技術の開発
(2)IoTやクラウド情報通信技術を用いた脳・生体情報データのプラットフォーム構築と、AIを用いた個人の特性に応じたストレス状況のリアルタイム可視化技術の開発
(3)ストレス可視化技術を用いた、自分のストレス状況を自らコントロールする新たなうつ病予防法の開発
<それぞれの役割>
・広島大学は山脇特任教授を中心とし、長年にわたり蓄積してきたうつ病や感性の脳科学的知見を活かし、ストレス可視化技術およびうつ病予防法の開発に取り組む。
・Meiji Seika ファルマは、不安・うつ領域において長年積み重ねてきた製薬企業としての実績・ノウハウを活かし、次世代のうつ病予防をはじめとする精神科デジタル治療技術の開発に取り組む。
・マクニカは、半導体商社としてのITやデバイス開発およびAI技術の実績・ノウハウを活かし、感性可視化技術の社会実装に必要なウエアラブルデバイス開発、デジタルプラットフォーム構築やデータのAI技術開発に取り組む。
■詳細リンク先(https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/64615)