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国立大学/群馬

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群馬大学、日立と共同研究講座 「先端粒子線医科学共同研究講座(日立製作所)」設置
2022/7/21
国立大学法人群馬大学(群馬県前橋市、学長:石崎泰樹、以下 群馬大学)と株式会社日立製作所(東京都千代田区、執行役社長兼CEO:小島啓二、以下 日立)は、2022年4月1日付で群馬大学重粒子線医学推進機構に共同研究講座「先端粒子線医科学共同研究講座(日立製作所)」を設置した。粒子線を中心に、放射線治療のさらなる効率化・高度化と普及をめざし、2024年3月までの2年間にわたり共同で研究を実施する。



【設置の背景】

国内において、放射線腫瘍学・核医学領域で先導的な役割を果たしてきた群馬大学の長年の治療実績と臨床経験から得られるデータ・知見・ノウハウと、日立の放射線治療システムに関するプロダクト、オペレーションからITまで多岐にわたる技術・知見を組み合わせ、従来以上に高精度ながん治療を提供することで、より多くのがん患者のQuality of Life(QoL)を向上させることをめざし、共同研究講座を設置する。研究の実施にあたっては、企業に在籍したまま研究機関での業務に従事することができるクロスアポイントメント制度を活用することで、群馬大学と日立の研究者による医療現場での協創が可能となり、イノベーションを加速する効果が期待できる。



【研究内容】

1) 炭素線治療におけるアダプティブ治療の標準的なワークフローの構築

治療時の患者・腫瘍の状態に合わせて治療を行うアダプティブ治療では、患者自身や腫瘍の状態のタイムリーな把握や、治療計画への反映など、治療に関わるプロセス(治療ワークフロー)が複雑化する。群馬大学の有する治療データや豊富な臨床経験をもとに、クロスアポイント制度を活用し群馬大学の業務に従事する日立の研究者が、アダプティブ治療を行う際の標準的なワークフロー構築実現のための課題を抽出し、解決策ならびに治療システムへの適用に向けた検討を行う。



2) 人工知能(AI)を活用した重粒子線による治療の特徴の発見

群馬大学は10年以上の重粒子線(炭素線)による治療実績を通じ、5,000例を超える治療実績データと豊富な臨床に関する知見を有する。日立のAIを用い、炭素線や炭素線以外の放射線の治療実績データを網羅的に解析することで、治療法と効果の新たな相関関係の発見や、QoLを含めた治療効果の向上に関係するつながりを見つけ出すための研究を行う。



【コメント】

●群馬大学 重粒子線医学推進機構 機構長 花屋 実

群馬大学では、大学設置型の施設としては国内初の重粒子線がん治療を2010年に開始しました。私達は、株式会社日立製作所様と本共同研究講座を設置することにより、重粒子線の利点を最大限活用した安全で先進的な医療技術を開発し、国民福祉に貢献したいと考えています。



●日立製作所 ヘルスケア事業本部 ヘルスケアイノベーション事業部長 菊池秀一

日立は、ヘルスケア事業を通じて、人々の健康寿命の延伸とQoL向上に貢献することをめざしています。国立大学法人群馬大学様と共同研究講座を設置し、デジタル技術と協創を通じて低侵襲・低被ばくという特徴を持った粒子線治療の可能性を広げる研究を行い、患者にやさしいがん治療の普及に貢献していきます。



■詳細リンク先(https://www.gunma-u.ac.jp/information/125667)
群馬大学(国立大学/群馬)
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