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茨城大学、農学部の学生たちが「マイ阿見マップ」を作成
2023/4/27
茨城大学農学部の高瀬唯講師の研究室の学生たちが、こだわりの切り口から阿見町の魅力を発信する「マイ阿見マップ」を作成した。昨年春よりWEBでのリサーチや町内での訪問取材を進め、生活者目線に立った散歩マップができた。学生たちは3月で卒業するが、今後はよりオフィシャルな活動として展開したいということだ。
【農学部の学生たちが作成した「マイ阿見マップ」】
https://welcometoibarakilandscapelab.wordpress.com/myamimap/
「マイ阿見マップ」の作成を手がけたのは、高瀬講師の研究室に所属する4年生(3月で卒業)の吉富瑠夏さん、吉田泰河さん、塩澤敬祐さん、王千豪さん、榎戸佑佳さんの5人。
きっかけは、高瀬講師が2019~2021年度に阿見町の観光プロデュース推進委員を務めたことだった。
「専門家の委員として参加するだけではなくて、阿見町の観光に大学として貢献できるような何かを草の根的に始められないか、そう思っていたんです」と高瀬講師。そんな折に、阿見町を拠点に活動している経営コンサルタントで、阿見観光ガイドの幹事を務めている筧田聡さんと地域デザイン学会の場で出会い、学生たちが関われるような活動の検討が始まった。
阿見町には高速道路のインターチェンジに直結した「あみプレミアムアウトレット」があるが、ショッピングを楽しんだ後、そのまま町内に残って回遊するという人はあまりいない。実は魅力的なスポットやおいしい食べ物も多いのだが、茨大農学部に進学して阿見町と縁ができた学生たちに聞いても、「家とキャンパスを往復するだけ」「観光スポットとかはわからない」という感じで、あまり認知されていないよう。
そこで高瀬研究室では、1つのテーマに特化した地図(テーママップ)を作成することに。その「テーマ」については、「まずは自分の趣味・嗜好でOK!」ということで、4人の学生たちはそれぞれの切り口で取材に取り組んだ。
そうしてできたのが、たとえば「クリームパン」に特化したマップ。
これはクリームパンが好きだという吉富さんが、阿見キャンパスからアクセスしやすいパン店を回り、各店舗のクリームパンを実際に食べて「クリームの量」「クリームの甘さ」「クリームのなめらかさ」という3つの視点で評価し、まとめたものだ。記事と連動したGoogleマップを参照しながら、気になった店舗へ気軽に出かけることができる。
その他、アンパン、カレーパンの情報もピックアップ。まさに「趣味・嗜好」から出発した、生活者目線のユニークなマップになった。
もちろんパンだけではない。蕎麦屋(阿見町は蕎麦の名産地)マップや散歩コースのマップも作成した。
蕎麦屋マップを担当したのは、塩澤さん。「自分の趣味から始まっている分、それをいかに他の人にもおもしろく見せるか、という工夫が必要でした。自分の感想、ブログのようなものになってはいけないので、統一の評価項目を作って、できるだけ客観性をもたせて見せられるようなものにしました」と塩澤さん。
実は5人の学生たちにとって、不特定多数の人たちの目に触れるようなWEBコンテンツを一から作成するのは、初めての体験だったそう。趣味・嗜好というプライベートな側面と、みんなが使える観光マップというパブリックな側面との間のちょうど良い具合を探りながら、魅力的なコンテンツに仕上げていくことは、大きなチャレンジだったようだ。
出来上がった地図を見て、筧田さんは「情報として安定していますよね。どこのお店も公平に評価しようという姿勢が見えます」と評価。
その筧田さんのコーディネートにより、2月20日には、学生たちが阿見町の千葉繁町長のもとを訪ね、「マイ阿見マップ」の作成を報告。阿見町の施策や課題について懇談も行った。観光面だけでなく、手厚い子育て支援政策が人口流入につながっているといった話もあり、「自分たちのような大学世代からは見えないような町の魅力も理解できた」(吉田さん)とのこと。
今回「マイ阿見マップ」の作成を手がけた学生たちは3月で卒業するが、「観光協会のホームページなどにも載るようになったら嬉しい」(塩澤さん)など、今後の展開にも期待を寄せる。
高瀬講師も「ひとつのテーマ、まなざしをもって地域を見える化するということを、もっといろんな切り口でやってみたいです。今のところは草の根として始めたところなので、今後はよりオフィシャルな活動に昇華させて、いろんな人を巻き込んでいきたいです」と語った。
「マイ阿見マップ」、阿見キャンパスで学ぶみなさんもぜひ利用してほしい。また、今後の活動の情報も要チェックだ。
■詳細リンク先(https://www.ibaraki.ac.jp/news/2023/03/17011922.html)
【農学部の学生たちが作成した「マイ阿見マップ」】
https://welcometoibarakilandscapelab.wordpress.com/myamimap/
「マイ阿見マップ」の作成を手がけたのは、高瀬講師の研究室に所属する4年生(3月で卒業)の吉富瑠夏さん、吉田泰河さん、塩澤敬祐さん、王千豪さん、榎戸佑佳さんの5人。
きっかけは、高瀬講師が2019~2021年度に阿見町の観光プロデュース推進委員を務めたことだった。
「専門家の委員として参加するだけではなくて、阿見町の観光に大学として貢献できるような何かを草の根的に始められないか、そう思っていたんです」と高瀬講師。そんな折に、阿見町を拠点に活動している経営コンサルタントで、阿見観光ガイドの幹事を務めている筧田聡さんと地域デザイン学会の場で出会い、学生たちが関われるような活動の検討が始まった。
阿見町には高速道路のインターチェンジに直結した「あみプレミアムアウトレット」があるが、ショッピングを楽しんだ後、そのまま町内に残って回遊するという人はあまりいない。実は魅力的なスポットやおいしい食べ物も多いのだが、茨大農学部に進学して阿見町と縁ができた学生たちに聞いても、「家とキャンパスを往復するだけ」「観光スポットとかはわからない」という感じで、あまり認知されていないよう。
そこで高瀬研究室では、1つのテーマに特化した地図(テーママップ)を作成することに。その「テーマ」については、「まずは自分の趣味・嗜好でOK!」ということで、4人の学生たちはそれぞれの切り口で取材に取り組んだ。
そうしてできたのが、たとえば「クリームパン」に特化したマップ。
これはクリームパンが好きだという吉富さんが、阿見キャンパスからアクセスしやすいパン店を回り、各店舗のクリームパンを実際に食べて「クリームの量」「クリームの甘さ」「クリームのなめらかさ」という3つの視点で評価し、まとめたものだ。記事と連動したGoogleマップを参照しながら、気になった店舗へ気軽に出かけることができる。
その他、アンパン、カレーパンの情報もピックアップ。まさに「趣味・嗜好」から出発した、生活者目線のユニークなマップになった。
もちろんパンだけではない。蕎麦屋(阿見町は蕎麦の名産地)マップや散歩コースのマップも作成した。
蕎麦屋マップを担当したのは、塩澤さん。「自分の趣味から始まっている分、それをいかに他の人にもおもしろく見せるか、という工夫が必要でした。自分の感想、ブログのようなものになってはいけないので、統一の評価項目を作って、できるだけ客観性をもたせて見せられるようなものにしました」と塩澤さん。
実は5人の学生たちにとって、不特定多数の人たちの目に触れるようなWEBコンテンツを一から作成するのは、初めての体験だったそう。趣味・嗜好というプライベートな側面と、みんなが使える観光マップというパブリックな側面との間のちょうど良い具合を探りながら、魅力的なコンテンツに仕上げていくことは、大きなチャレンジだったようだ。
出来上がった地図を見て、筧田さんは「情報として安定していますよね。どこのお店も公平に評価しようという姿勢が見えます」と評価。
その筧田さんのコーディネートにより、2月20日には、学生たちが阿見町の千葉繁町長のもとを訪ね、「マイ阿見マップ」の作成を報告。阿見町の施策や課題について懇談も行った。観光面だけでなく、手厚い子育て支援政策が人口流入につながっているといった話もあり、「自分たちのような大学世代からは見えないような町の魅力も理解できた」(吉田さん)とのこと。
今回「マイ阿見マップ」の作成を手がけた学生たちは3月で卒業するが、「観光協会のホームページなどにも載るようになったら嬉しい」(塩澤さん)など、今後の展開にも期待を寄せる。
高瀬講師も「ひとつのテーマ、まなざしをもって地域を見える化するということを、もっといろんな切り口でやってみたいです。今のところは草の根として始めたところなので、今後はよりオフィシャルな活動に昇華させて、いろんな人を巻き込んでいきたいです」と語った。
「マイ阿見マップ」、阿見キャンパスで学ぶみなさんもぜひ利用してほしい。また、今後の活動の情報も要チェックだ。
■詳細リンク先(https://www.ibaraki.ac.jp/news/2023/03/17011922.html)