• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • 調理・栄養・製菓
  • 栄養士
  • 勉強時間・やり方
栄養士になるための勉強時間・やり方

栄養士になるための勉強時間・やり方

全国のオススメの学校

栄養士資格を手にするためには、栄養士の養成施設で学び、必要な単位を修得しなくてはなりません。では、実際にはどのような学問を学ぶことになるのでしょうか? またそこで得た知識は栄養士の仕事にどう生かされるのでしょうか? 今回はそんな疑問にお答えしていきます。

栄養士養成施設で学ぶ学問

〈社会生活と健康〉公衆衛生学、社会福祉概論
〈人体の構造と機能〉解剖学、生理学、生化学、病態生理学
〈食品と衛生〉食品学、食品加工学、食品衛生学
〈栄養と健康〉栄養学、臨床栄養学概論
〈栄養の指導〉栄養指導論、公衆栄養学概論
〈給食の運営〉調理学、給食計画論、給食実務論

生活習慣病や食生活の乱れが問題となっている現代において、栄養士にはより高度で幅広いニーズが求められています。そのため、栄養士養成施設で学ぶべき学問も実にさまざま。「社会生活と健康」「人体の構造と機能」「食品と衛生」「栄養と健康」「栄養の指導」「給食の運営」と大きく6分野のカリキュラムで知識や技能を習得します。
栄養士の基礎となるのが「栄養と健康」。栄養学として、各栄養素がもつ特徴と、その栄養素がどのように体内で消化・吸収され、人間の身体にどんな影響を与えるのかを学びます。対象者の年齢や健康状態によって必要な栄養は変わってくることから、乳幼児・学童期・思春期・壮年期・妊産婦・高齢期と、年代別にどのような栄養素が必要で、どのように摂取をしたらよいかを学ぶライフステージ栄養学というものもあります。
もう一つ重要なのが「食品と衛生」。食品学の分野で、各食品にどのような栄養素や酵素が含まれており、それぞれがどう働くのか、どう摂取すると栄養素が吸収されやすいのかを知り、食品の組み合せによって体内での代謝にどう影響が出るのかを、科学的な実験を通して学びます。
「栄養の指導」「給食の運営」といった、栄養士ならではの役割を適切に行うためのカリキュラムにも注目です。献立作成や調理のほか、「この食材には○○という栄養素が多く含まれていて、健康にこんないい効果がある」「あなたの食生活には●●の栄養素が足りていないので、健康にこんな悪影響が出る恐れがある」と、人々に有益な食生活アドバイスを行うことができます。
講義・演習で得た知識は、豊富な実験・実習を通して身につけていきます。さらに5日間の「校外学習」も必修。好きな食の世界を存分に学ぶことができるでしょう。

栄養士を目指すなら文系と理系、どちらが有利?

栄養士になるには、絶対に文系or理系でないとならないという決まりはありません。ただし、上で紹介した学問を見てもらうとわかるように、解剖学や生理学といった「人体の構造と機能」、食中毒の予防などについて学ぶ「食品と衛生」では、生物学や化学が関係します。学問を体系的に理解し知識として身につけるうえで、高校でこれら理系科目を選択しておくことは大きなアドバンテージになるでしょう。

栄養士を目指す人のなかには、もちろん「理系科目が苦手」という人はいるでしょう。だからといって栄養士にはなれない・向いていないかといったら、決してそうではありません。栄養士になるために重要なのは、「栄養や食べ物、人の身体や心への興味関心」であり、興味がある物事と関連させて学ぶことによって、これまで苦手意識のあった理系科目がおもしろく感じられるというケースもあります。”好きこそものの上手なれ“といいますが、「知りたい」「好き」というパワーは、時に自分の予想を超えたパワーをもたらしてくれるものです。
苦手意識にとらわれず、「栄養士になりたい」という気持ちを大切に、ぜひ夢に向かってチャレンジをしてください。

2025年1月更新

関連する仕事の勉強時間・やり方もチェックしよう

関連する記事

栄養士を目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT