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以前はすべて手作業だったパン作りの工程もどんどん機械化が進んでいます。さらに、個人経営のベーカリーでも自動レジなどを取り入れるお店は増えてきています。これから20年後、30年後のパン職人の仕事はいったいどうなっていくのでしょうか。また、AI技術の発達がどのような影響を及ぼすのでしょうか。これからのパン職人の仕事について見てみましょう。
どんなに進化したとしても、AIはあくまで「ツール」
パンは基本的には「薄利多売」です。多くの「町のパン屋」では100円台~300円ほどのパンがほとんどで、それらをできるだけたくさん販売することで成り立っています。さらに原材料である小麦の価格高騰に加え、昨今の物価高により、多くの「町のパン屋」では経営的に苦しい状況が続いています。そのため、近年急速に発達しているAIの技術がパン職人にとって利用できるかどうかということよりも、そもそもまだ高額なAIへの設備投資が現実的ではないとあるパン職人は言います。単価の安いパンを販売しているカフェやベーカリーにとって高額なAIへの設備投資は利益を圧迫し負担となるだけです。もちろん、高価格なパン屋であっても、その分素材や焼き方にこだわるなど原価は高くなるため、決して利益率が良いわけではなく、やはり現実にはパン職人の仕事のすべてをAIの導入により代替することは難しいでしょう。そのため、現時点では、大手企業が導入するなどし、その後町のパン屋へと広まることはあるかもしれない、という程度に考えておけばよいでしょう。ここまでご紹介したように、AIはあくまで「ツール」として、一部の業務の負担軽減をしてくれることはあっても、パン職人の仕事をすべてAIにまかせることは難しいため、あと20~30年は機械の力を借りつつ共存していくことになりそうです。
製造工程の一部や販売の一部で機械化が進む可能性は大
それでは、AIが「ツール」として、業務の負担軽減をしてくれるのはどのような部分においてでしょうか。個人経営のパン屋でも大きな設備投資を伴うことなく、AIの導入が進む可能性がある箇所があります。それは、製造工程と自動レジです。製造の過程は今すでにどんどん機械化が導入されつつあります。
例えばパン生地の発酵工程です。一昔前はパン生地の発酵に時間が必要なため、出勤が前日の夜になることが大半でしたが、現在ではパン生地の発酵の速さを機械が制御してくれるため、出勤が早朝でも間に合うようになりました。また、発酵時間の管理を効率的にできるので人手不足の解消にも貢献しています。
さらに、購入したいパンをトレイに乗せ、レジの端末に乗せるだけでパンを自動認識し、合計金額を出してくれるといったレジは、比較的安価に導入が可能なため、個人経営のパン屋でも少しずつ導入されつつあります。また、キッチン内の配置に関することや効率の良いパン作りをかなえる動線へのアドバイスなどは、今後AIの力を借りることができるかもしれません。
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