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管理栄養士の1年目はどうだった?

管理栄養士の1年目はどうだった?

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現在、料理ユニットを組みフリーランスとして働く管理栄養士さんに、管理栄養士として就職した際の1年めの実体験や、1年めの管理栄養士が心がけるべき仕事への取り組み方について聞きました。

栄養補助食品メーカーに営業職として入社

「現在はフリーランスの管理栄養士として活躍していますが、新卒で入社したのは大手の栄養補助食品メーカーでした。普通の食事が食べられない患者さん向けに開発された専用の食品類を、病院や介護施設などに売る営業職として就職。食べやすく工夫された病院食や、口や胃から流し入れる栄養剤などの自社製品を、顧客である医療機関などに売り込む業務を担当していました。
一日のタイムスケジュールとしては、朝8時に卸店(商品の配送や集金を行う流通業者)へあいさつに行き、午前中に病院を3軒訪問して、昼には訪問看護ステーション、調剤薬局、開業医のクリニックなど3軒ほどを回ります。13時ごろに昼食をとったあとは、14時から16時くらいまでに病院や老人ホームなど4~5施設を訪れ、18時に帰社。日報や資料作成をして20時に退社するという生活でした。
それぞれの施設では、医師・看護師・施設職員などを相手に、商品の解説や使い方の実演などをするのが主な仕事。患者さんが抱える栄養の問題を、自社商品でどう解決するかを考える毎日はやりがいがありました。
施設内の勉強会の講師を依頼されることもたびたびあり、外回りがメインの営業職ながら、資料作りや勉強などのデスクワークをする時間も長く必要でした。職場の平均年齢は20代後半、1年めの入社間もない時期から先輩と同じように戦力として働いていました」

成長のために1年めでしたいこと

「1年めに心がけたのは、雑務を積極的に引き受け、量をこなすこと。1年めでしか質問できないことや経験できないこともあるので、とにかく仕事量を増やして疑問点をできるだけ解決し、経験値を増やしていきました。管理栄養士になりたてのころは、あまり華やかではない、むしろハードな業務をこなす必要がある職場が多いのですが、地味でもコツコツと仕事に取り組み経験を積むことが、のちの成長につながります。
大量の仕事をこなすにあたって、数字に慣れておくことも役立ちます。管理栄養士の仕事では栄養価、モル濃度、油の吸収率などの計算をする場面が多くあります。食材を一つ用意するだけでも、調理すると重さや体積が変わるので、できあがりに合わせた材料の量を決めるために計算が必要なのです。理数系科目が得意でない人が管理栄養士になると、計算スキルが足りなくて苦労するケースも多々あります。学生の時に、数字に慣れる経験を意識して積むことをおすすめします」

2025年2月更新
取材協力・監修
宮﨑奈津季
管理栄養士。薬膳コーディネーター。介護食品メーカーで営業を2年経験後、独立。フリーランスの管理栄養士として、菓子メーカーの営業代行・商品開発、料理動画サービスのレシピ開発、撮影、記事執筆・監修、栄養価計算などを行う。相手を労る料理、栄養に縛られすぎない食事を大切にしている。

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