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スポーツインストラクターになるには

スポーツインストラクターになるには

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メインとなる運動種目の知識以外にも一般的な身体や運動に関する専門的な知識や実践的な指導スキルが求められる仕事なので、専門学校のインストラクター科やスポーツトレーナー科、大学の体育・スポーツ・健康系の学部などで関連する一般的な知識を学んで卒業し、フィットネスクラブなどに就職した際、インストラクター業務を始める方が多いです。
一方、学生時代に専門的な教育を受けなくても卒業後に短期の養成スクールを修了しライセンスを取得することでスタジオなどでの各種グループエクササイズのインストラクターとなれることも多いため、現在ではインストラクターになる方法が多数あります。
しかし、専門学校や大学在学・卒業時に取得できるような運動指導に関わる資格は、必須ではないものの取得しておくと良いでしょう。
近年では、インストラクター業務のほか、トレーニング指導を行うパーソナルトレーナーなどの業務も兼業で行う方も増えているので、安定した収入を得るために活躍する場を広げることが大切となっています。

競技経験を活かしてスポーツ種目を指導するインストラクターになりたい場合は、少なくとも専門的な競技を大学生~実業団レベルで継続し、競技レベルや対象者に関わらず競技種目に対する理解を深めることは重要。
自身の競技活動を終了したのちスポーツクラブ(スイミングクラブやスポーツチームのなどの各種スクール)に就職してキャリアをスタートする場合が多いです。
こちらも、学生時代にただ競技をするだけでなく、身体や運動に関する専門的な知識を身につけることは正しく安全なスポーツ指導をする際に必要となります。

高校でスポーツに親しむ

スポーツインストラクターになりたい人は高校時代から部活動などを通してスポーツに親しみ、身体をつくるだけでなく、人との交流や幅広い分野に興味を持てることが大切です。
スポーツインストラクターは運動が好きなだけではなく、それを多くの人に指導する中でコツやより楽しむ方法を分かりやすく伝えていく必要があります。
エアロビクスやヨガ・ピラティスなどのグループエクササイズ指導を行うスポーツインストラクターの場合、学生時代に経験する競技は何でも構いませんが、一つの競技を長く続けなくても、中学、高校と違った競技を経験していることがむしろプラスに働くこともあります。
スポーツ種目の指導をしたい場合でも、大会での成績などが問われるわけではないですが、それより弱点を克服するために自分で考えながらトレーニングをした経験や、後輩を指導した経験、スポーツの楽しさを味わった経験がその後につながっていくことが多いです。

大学や専門学校でスキルや資格を身につけて就職

スポーツインストラクターを目指してスポーツクラブに就職する際、特定の学歴が必須とされることは少なく、一般的な就職活動と同じ手順を踏むことが多いです。
ただし、人の身体や健康、運動に関する理論、それに基づいた指導技術などが求められる仕事なので、専門学校のインストラクター科やスポーツトレーナー科、または大学の体育・スポーツ・健康系の学部で必要なことを学んでから就職するステップでスポーツインストラクターを目指したほうが、後のキャリア形成に有利にもなります。

関連資格を取得していると有利

スポーツインストラクターは国家資格が必須とされる仕事ではないですが、扱うエクササイズ種目によってはその運動を取り扱うための免許のようなものを、短期セミナーなどを修了し取得する必要があります。
これらは在学中に取得しなくても就職後のキャリアアップの際に視野にいれておくと良いでしょう。今後も新しいトレンドが生まれることが予想されるため、常に業界の動向を見ておくことが重要です。
しかし、在学中に健康運動実践指導者やNSCAなどのパーソナルトレーナーの資格があるとインストラクター業務以外にも仕事の場が広がり、収入の幅が広がります。
そのため、自分がなりたいスポーツインストラクター像に合わせて、進学を希望する学校でどんな資格を取得できるか調べておくことが大切です。

アルバイトで働き始める道も

学生時代からアルバイトスタッフとしてスポーツクラブで働くことはキャリア形成の基礎となりやすいです。未経験からアルバイトで働き始め、アシスタントとして経験を積みながら専門的なことを勉強してスポーツクラブの正社員として就職を目指している既卒の人もよく見られます。

最終的に独立して専業のスポーツインストラクターへ

スポーツクラブでのインストラクター業に専念したい人は、独立して専業のスポーツインストラクターへとステップアップを目指す道もあります。
多くのスポーツクラブの正社員は、インストラクター業務が全体の業務の一つであり、利用者への運動指導のほか、部下の育成や勤務調整、各種業者との業務など多岐にわたった仕事を行っています。
そのため、インストラクター業務だけを仕事にしたい人は休日などに自主的にセミナーを受講したり、ライセンスを取得してから自身で事業を始めたり、独立して個人やスポーツ関連企業と契約を行い活動したりするケースも見られます。

取材協力・監修

田子政昌※2020年8月26日更新

スポーツインストラクター。パーソナルトレーニングジムを経営しながら、子どもから社会人選手まで所属する陸上クラブを運営。陸上競技は中学生からはじめ、現在も競技活動を継続している。高校卒業後、専門学校に進学した際フィットネスクラブでのアルバイトからキャリアスタート。卒業後は体育大学に進学し運動・スポーツに関する学びを深めながら、在学中に日本スポーツ協会アスレティックトレーナー、NSCA公認パーソナルトレーナーなどの資格を取得。これまでランニングや健康運動指導を中心に個人・企業を対象に多くの現場で運動指導を行っている。一般社団法人日本アスレティックトレーニング振興機構 代表理事

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