• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • リハビリ・マッサージ・心理
  • 視能訓練士
  • 楽しいことと大変なことを教えて!
視能訓練士の楽しいことと大変なこと

視能訓練士の楽しいことと大変なこと

全国のオススメの学校

視能訓練士は患者に適切な検査を行い、症状を改善する仕事です。感謝されることも多くあります。視能訓練士にとって、うれしいことや楽しいこと、またつらいことや大変なことにはどのようなものがあるのでしょうか。ある視能訓練士の経験をもとにご紹介します。

うれしいことは、「ありがとう」と言われることが多いこと

うれしいことは、「ありがとう」と言われることが多いこと

視能訓練士をしていてうれしいことは「ありがとう」と言われることが多いことです。
視能訓練士が行う検査にもさまざまな種類がありますが、検査によっては目に直接検査機器が触れるものもあります。コンタクトレンズのような形状の機械をはめて、目に電流を流すものなどは、かなり多くの患者が恐怖を感じるようです。そのため、検査前に緊張している患者には「これからどういうことが行われるのか」「何のために行う検査なのか」を具体的に、かつていねいに説明するようにしています。また、「体調は大丈夫ですか」とこまめに声かけをして様子を聞くようにもしています。そういった気づかいを忘れないことで「あなたがていねいに説明してくれたおかげで怖くなかった、ありがとう」と言ってもらえることもあります。そのようなときには、やりがいと喜びを感じることができます。
また、斜視・弱視で来院する子どもの患者は、かなり長期的に診療をし続けることが多くあります。目の状態は8歳までであれば改善できることもあり、生まれてすぐに来院した患者を8歳になるまでずっと見守っていることも多いです。長年見ている子どもの患者に少しずつでも視力が出てきて、同時に成長していく様子を見守ることができるのも視能訓練士ならではの楽しみかもしれません。その子が大きくなって、今度はコンタクトレンズの処方のために来院することもあり、長い間成長を見守ることができる達成感があります。

大変なことは、精度の高い検査結果を求められること

大変なこととしては、精度の高い検査結果を求められることです。検査結果の精度には慣れと経験が必要ではありますが、忙しいクリニックでは、さらにスピード感と臨機応変な対応力も必要です。いかに無駄なことを省きながら患者の状態を正確に把握して、必要な検査のみを実施することができるかどうかが毎回求められます。
例えば、視力検査ひとつでも、やり方が患者一人ひとりの状態により変わってきます。あらかじめカルテを確認しておけば、この患者はここまでは見える、と判断して視力検査を0.1からではなく0.8からスタートすることで数秒であっても時間を短縮することができますよね。
また、どういう順番で検査をするかも大切です。眼底検査では検査前には瞳孔が開くように目薬をさしてもらうのですが、目薬をさしてから検査ができるまでには20分程度かかります。その間、別の検査ができるようであれば、実施して時間を有効に活用するなど工夫もします。
このように「検査の組み立て」が的確にできるまでには経験を要します。ある程度はパターンが決まっていますが、その人に合わせて、状況に応じた適切な判断ができるかどうかにはいつも頭を悩ませています。

2024年9月更新
取材協力

松村みなみ

沖縄県出身。小さいころから生き物が好きで、大学も医療系大学に進学。発達障がいのお子さんが通う学童でアルバイトをしながら学生時代を過ごす。そのなかで視能訓練士を知り、大学卒業後視能訓練士科のある1年制の専門学校へ進学。視能訓練士として働いている。

関連する仕事の楽しいこと・大変なこともチェックしよう

視能訓練士を目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT