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歯科技工士の就職先・活躍できる場所は?

歯科技工士の就職先・活躍できる場所は?

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2022年12月31日現在、全国の届け出歯科技工士数は3万2942人で、そのうちの72.9%に当たる2万4012人が歯科技工所で働いています。続いて多いのが、病院・診療所の8159人(全体の24.8%)となっています。そのほかには、歯科器材・材料関連企業、歯科技工士教育機関などがありますが、決して多くはありません。歯科技工士数が3万2942人で、歯科技工所が2万841カ所というデータもありますから、歯科技工所で働く場合、何百人と同僚がいるというケースはあまり多くはないでしょう。歯科技工士を年齢階級別にみると、20代は全体の約10.5%で、50代以上がおよそ半分を占める高年齢化が進んでいます。若手不足と言われている歯科技工士業界ですから、歯科技工士として働き出す際に就職先がみつけられないということはほとんどないと言えそうです。

歯科技工所

歯科技工士が働く場所として最も多いのが歯科技工所です。歯科技工所では、歯科医院や病院からの発注を受け、歯科技工物を製作し、納品までの一連の作業を行います。歯科技工所で働き始めてすぐは、さほど難易度が高くない歯科技工物を短時間でとにかくたくさん作ることを経験するでしょう。そのあまりの忙しさに音を上げてしまう歯科技工士も少なくありませんが、ここはぐっと踏ん張るときです。スキルを磨き、自らの得意分野をみつけることが長く歯科技工士として働くカギとなります。歯科技工技術を磨くと同時に労務管理や経営なども学ぶことができるので、将来、独立開業を考えているならばベストな就職先と言えるでしょう。

歯科医院

歯科医院では、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士がそれぞれ仕事を分担して歯科医療に従事しています。歯科医師から直接指示を受け、詳細な相談をしながら作業を進められるのが特徴です。また、患者の口腔内を観察する機会もあるので、自分が製作した技工物の良し悪しがその場でわかることも魅力でしょう。診療時間が決められているため、歯科技工所と比べると勤務時間は短くなる傾向があるようです。最近では、「○○専門医」と看板を掲げる歯科医院が増えているため、そこで働く歯科技工士にもより高い専門知識と技術が求められます。例えば、審美歯科を掲げている歯科医院で働く場合は、歯の色を構築する技術など、美的センスが求められることになるでしょう。

総合病院内の歯科技工室

歯学部附属病院や、歯科を設置している総合病院には歯科技工室が設けられています。病院では一般的な歯科治療に加え、歯、口腔、顎に生じるさまざまな疾患を対象とした治療を行っており、歯科医院と比べ特殊な処置を必要とする患者が多くいます。そのため、歯科技工士の役割も、奇形や先天性欠損、腫瘍摘出術後の欠損に対する技工物の製作など多岐にわたります。歯科医療が日々高度化するなかで、より高度な技術と知識が求められますが、幅広い症例にかかわることができる環境と言えます。また、歯科技工技術の研究を行い、研究の成果を各種学会などで発表することもあります。

歯科器材・材料関連企業

歯科技工士になるために学んだ知識や技術を生かして、企業に就職し、器材の開発や材料の研究に当たる歯科技工士もいます。開発した商品を普及させるため、メーカー専任インストラクターとして展示会やセミナーなどの場で新器材のデモンストレーションを行う機会もあります。

歯科技工所を開設する

独立開業している歯科技工士は多くいます。自身の腕を磨き、審美領域や矯正歯科、インプラントなど、自由診療の歯科技工物を多く取り扱うことができれば、それだけ収入も増えていくでしょう。

海外での活躍

日本の歯科技工士は世界的に高い評価を受けており、多くの日本人歯科技工士が海外で活躍しています。就職先を海外にまで広げられるのは、自分の実力しだいで、どこでも食べていける歯科技工士ならではです。

2024年9月更新

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