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歯科医師になるためには、まず大学の歯学部もしくは歯科大学に合格し6年間学ぶことが必須です。大学6年間は実習と試験をたくさんこなし、歯科医師国家試験に合格しなければなりません。歯科医師になるためにどのくらいの勉強が必要なのかを聞いてみました。
まずは歯科大学に合格することがすべてのはじまり
歯科医師になるためには、まず歯科大学に合格する必要があります。そのため、高校時代には歯科大学合格のためにかなりの勉強時間を割くことが求められます。
私の場合は、高校3年生の1年間、毎日12時間以上勉強していました。どうしても歯科医師になりたい、ほかの職業は考えられないという強い気持ちがあったこと、そして国立大学を目指していたからというのは大きいですね。
私立大学と国立大学では学費が大きく異なります。もともと歯科大学自体がそこまで数は多くないなかで、さらに国立大学を目指すとなるとそれだけ狭き門になります。
これから歯科大学の受験を目指す皆さんへのアドバイスとしては、頑張れば歯科医師になることができるということ。「歯科大学に合格したい」「歯科医師になりたい」という強い気持ちをもち続けることが大事です。
大学生活は実習と試験の繰り返し
無事、歯科大学に合格した後の大学生活についてどのように過ごすかをお伝えします。6年制であるということ以外は、そこまで一般的な大学と過ごし方に違いはないと思います。
とはいえ、試験や実習は比較的多く、普通の大学生よりは大変かもしれません。やはり、歯科大学の学生はみんな、入学から6年後の国家試験に向けての受験勉強を意識しています。
歯科大学の1~2年生では医学部や看護学部と同じく、英語などの一般教養を主に受講します。2~3年からは歯学部専門の授業がはじまります。2週間に1回くらい試験があるのは大変かもしれません。
さらに、人間の体の構造を把握するために解剖の実習も行われます。口まわりだけではなく全身を解剖します。
4~5年生になると試験と実習がメインになります。
私の大学では、6年生は基本的に大学附属病院で指導医の下で実際の患者に接した診察の実習を行います。歯科大学によっては、大学6年生は国家試験の勉強に集中するという方針の学校もあります。
卒業する年に国家試験を受験し、合格すれば1年以上の研修医時代を経て、歯科医師になることができます。
多くの場合大学は卒業試験を実施しますが、試験を受けなければ国家試験浪人をせずに大学を留年して国家試験の合格に備え勉強することができます。しかし万が一、歯科大学は卒業したものの、国家試験に不合格だった場合には、合格するまで受験し続けることになります。
山田玲奈
神奈川県出身。小さいころから工作や絵を描くことが好きで、この特技を生かせる進路はないかと悩んでいたときに歯科医師になろうと思いつく。そこから猛勉強し東京医科歯科大学へ入学。卒業後は歯科医師として臨床や研究に従事し、現在は勤務医として地域の患者の歯科治療に当たっている。
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