• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • 医療・看護・歯科・薬
  • 臨床検査技師
  • 仕事内容
臨床検査技師の仕事内容

臨床検査技師の仕事内容

全国のオススメの学校

臨床検査技師の仕事は医療機関の臨床検査スタッフとして、血液や尿、便、痰などを調べる検体検査と、心電図や脳波測定などの生理学的検査を実施することが中心となります。医療機関内だけでなく在宅医療現場に出向き、生理学的検査や検体採取を行う臨床検査技師もいます。また、企業などにも臨床検査技師の資格と経験を生かした仕事があり、専門家として営業担当者をサポートする、アプリケーションスペシャリストという業務が注目されています。

【前提】2021年の法改正により業務内容が拡大

医師の労働環境を改善しようと2021年に成立した「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」により、それまで医師にのみ限られていた医療行為が、臨床検査技師などの医療専門職にタスクシェア・シフトされました。臨床検査技師は「医療用吸引器を用いて鼻腔、口腔または気管カニューレから喀痰を採取する行為」「持続皮下グルコース検査」「採血を行う際に静脈路を確保し、当該静脈路に接続されたチューブにヘパリン加生理食塩水を充填する行為」など10行為が増え、仕事として実施できる範囲が広がりました。

臨床検査技師の主な仕事について

臨床検査技師の業務は、臨床検査技師等に関する法律に、「医師または歯科医師の指示の下に、人体から排出され、または採取された検体の検査として厚生労働省令で定めるもの(検体検査)及び厚生労働省令で定める生理学的検査を行うこと」と書かれています。検体検査と生理学的検査が臨床検査技師の主な業務内容となります。

検体採取

検体検査には人体から採取した血液、尿、喀痰、組織、細胞、体腔液などの検体が必要ですが、臨床検査技師は医師または歯科医師の具体的な指示を受け、そうした検体の採取も行います。
また、新型コロナウイルス感染症が流行したことを受け、今後ほかの流行性感染症が発生した際の感染拡大に対応する検査体制の強化のため、すべての臨床検査技師にあらかじめ検体採取に関する厚生労働省指定の講習会を受講することが義務付けられました。

検体検査

採血による血液検査をはじめ、尿や便、鼻水、痰、膿などを採取して、決められた項目の検査を行います。検体検査については、臨床検査技師の独占業務ではありませんが、実際にはほとんどの場合、臨床検査技師が行う仕事となっています。

生理学的検査

生体検査として患者や検査に訪れた人の身体を直接調べ、心臓、肺、腹部、脳、神経、筋肉、血管、耳などの機能や生理反応を、グラフ化または画像化して行う検査です。
その種類は数多く、心電図などの循環器系検査、脳波や筋電図をとる脳神経検査、心臓や臓器など生体内の動きを調べる超音波(エコー)検査、肺機能検査、動脈硬化検査、サーモグラフィー、聴覚検査、味覚検査、嗅覚検査、睡眠時無呼吸検査などがあります。
超音波検査は放射性を用いない画像検査として注目されており、特に心臓超音波検査では心電図検査も行える臨床検査技師が多くの施設で活躍しています。

精度管理

検体検査や生理学的検査といった臨床検査や検体採取が臨床検査技師の主な仕事ですが、検査試薬の在庫管理や試薬の作成、検査に使う機械のメンテナンスや測定手法の見直しなどを行い、測定結果が正しい値となる精度管理も行っています。

そのほか…チーム医療のメンバーとして活躍

臨床検査の知識を生かし、栄養サポートチーム、糖尿病療養指導チーム、感染制御チーム、抗菌薬適正使用支援チームなどに入り、医療チームのメンバーとしても活躍しています。

そのほか…アプリケーションスペシャリスト(営業サポート)を行う

医療機器メーカーで、臨床検査の専門家として働きます。自社の医療機器の使用を検討している病院やクリニックなどの医療機関において、製品の説明や実演などを行う仕事です。

2024年9月更新
臨床検査技師を目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT