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助産師の国家試験を受ける人は合格見込みで病院への就職活動を行い、4月から勤務を開始します。ちなみに助産師の国家試験は毎年2月に行われます。助産師の国家試験合格率は平成28年で99.8%と非常に高く、年によって変動するもののだいたい90%を超えるためです。
病院によって1年目の助産師の教育の仕方はさまざまなようですが、ここではとある助産師さんの1年目の様子を見ていきます。
最初は看護師と似たような業務が多い
●4月
4月は、受け持ちやすい患者さんから担当し、まずはシフト勤務に慣れることから始まります。このころは分娩の介助担当はまだ行いません。
●5月以降
助産師によってまちまちですが、帝王切開の手術に立ち会う、術後の患者のケアを行うといった業務を受けもちます。このころは看護師と似たような業務が多いようです。
10例を目標に、分娩の介助の経験を積む
●秋ごろ
分娩デビューとなります。まずは10例を目標に、分娩の介助経験を積みます。助産師資格を取得する際に10例の分娩の介助は経験済みですが、1年めにあらためて10例の経験を積むことで晴れて独り立ちとなります。学生時代も経験しているとはいえ、実際に就職してからの分娩の介助は、他に受けもっている業務や病棟の流れを見ながらやらなければならないため非常に大変です。この10例には先輩が付き添う形で行われ、分娩の介助が終わるたびに振り返りという名の反省会が行われます。
この10例の分娩の介助を経験するのに、期間にして2~3か月から半年ほどかかります。期間の幅が大きいのは、自身が分娩の介助担当の時に出産があるかどうかという運次第なので、早く終わることもあれば長くかかることもあるというわけです。
成長するためのポイントは「振り返り」
これが助産師1年めの大体の流れです。ポイントは「振り返り」です。先輩から叱られることが多く、それがキツいが成長のきっかけになるという助産師は多いようです。
取材に協力してくれた助産師さんは、
「振り返りは5~6年めでも行われます。辛いことも多いけど、見込みがあると思われているから怒られていると思うし、言われなくなったらこれ以上成長しないだろうと思われることだとも思っています。振り返りは恐れず、むしろガツガツと振り返りをしてもらいに行きます!」
と言っていました。その人の働く病院では、100項目以上あるラダー評価というシステムを使って、自己研鑽を重ねていくそうです。
1年めは仕事を覚える。
2年めはとにかく頑張る。
3年めは1年目を教える。
これをやってやっと1人前なのだそう。助産師になったら、まず3年勤めて、経験を積むと考えておくと良いでしょう。
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