• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • 医療・看護・歯科・薬
  • 医師
  • 今から役立つ経験を教えて
医師になるために今から役立つ経験

医師になるために今から役立つ経験

全国のオススメの学校

高校までの学校の授業や勉強で、医師になるために役立つものには何があるのでしょうか。

増えている外国籍の患者対応、海外での活躍…英語は必須

医師として世界の医療の情報や研究発表・論文を調べるために英語は必須となります。
日本国内のみで診療を行う場合、英語を使う場面は限られているように思われますが、近年は外国籍の患者も多くなり、英語が必要な状況は突然訪れます。
例えば外国籍の患者が救急で運ばれてきて自分が主治医となった場合や、国際学会にて発表する場合、そして、自分の興味がある分野を学ぶために留学を選択する場合などがあります。

実際に私も、外国籍の患者の主治医となった経験から、あらためて英語力を上げるべく勉強をしているところです。主治医として、互いに信頼関係を構築するためには、病状・手術についての説明といったことはもちろん、日常会話やあいさつなどの細かなコミュニケーションを取ることが大切です。早い段階から意識して英語を学び、いざというときに使えるようにしておくことが大事です。

自ら学ぶ能力は医学部受験・国家試験・臨床医学にも生きる

医学を学ぶうえで重要なことは、日々の課題や疑問に思ったことを自ら学ぶ能力です。
医学は日々進歩しており、専門性が多岐にわたっているため“医学について完璧に理解する“ことは、困難です。
自分の専門分野については最先端の情報を常に収集していますが、それ以外の分野でも臨床現場で必要となれば、踏み込んで調べたり、専門の先生に連絡して相談したりと、自ら課題に対して行動する力が必要となります。
特に近年インターネットや、SNSもうまく利用することで、自宅にいながら世界中の情報に触れることができます。情報があふれる中で必要な情報を集めるアンテナを高くするには、信頼できる情報源と出会い、そこから信頼できる仲間を増やしていくことです。そうすると一人では得られなかった、より信頼できる情報を効率よく得ることができます。 これは医学に限りません。どの年齢でも自分が興味をもったことがらについて、本を読んだり、インターネッとで情報を集めたり、実際に現場の人に会いに行くなどの行動を実践することで自分の世界が広がっていきます。
視野を広くもつことが、正解のない実臨床の現場にも生きてきます。
また、これらの能力は大学受験や、医学部での試験勉強にも必要な能力です。日々の課題に対して必要な知識を収集し、それらを駆使して求められたことに答えていくことが試験対策にもなると思います。

取材協力・監修

有路登志紀※2020年9月2日更新

消化器外科医10年目。群馬大学医学部医学科卒業後、群馬、埼玉での勤務を経て2017年より江戸川区の森山記念病院で勤務して現在に至る。二次救急を主体とし、消化器外科の緊急手術から緩和ケアまで幅広く対応する地域医療を目指しています。

関連する仕事の役立つ経験もチェックしよう

関連する記事

医師を目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT