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医師に求められる人物は?適性を知る

医師に求められる人物は?適性を知る

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医師に求められる力にはどのようなものがあるのでしょうか。また、適性のある人・そうでない人はいるのでしょうか。医師は、常に冷静に患者の体の状態や病状を把握し、さまざまな視点からその原因を特定できなければなりません。また、臨床医の場合は、看護師など病院に勤務するさまざまな職種の人と連携し、患者と対話する能力が求められます。研究医の場合は、新しい知見を見つけるために、常識にとらわれることなく、自分の考え、やりたいことをとことんできる一途さが求められます。

臨床医は他人と連携すること、コミュニケーション能力が求められる

臨床では相手は人間であり、一つとして同じケースはありません。来院した患者さんとの対話を通じて、何が辛いと感じていて、どのように苦しいのかをヒアリングすることで、正しい病状を把握する必要があります。さらに、看護師や医療事務、臨床検査技師などの他職種と協力しなければならない場面も多くあります。どんなに豊富な医学の知識や高いスキルをもっていたとしても、コミュニケーションがなければ医療は成り立ちません。
医学的な正解を求めるだけではなく、社会的背景や患者さんの人生観まで配慮して治療を進めていくことが求められます。もちろん、はじめからコミュニケーションが完璧な人はいません。毎日の課題に真剣に取り組み、経験から学ぶ姿勢があれば、自然と身についていきます。
よくある質問として、「医師になりたいが血を見るのが苦手」というものがあります。これは、精神科など日常的に血液を見るような処置がない領域を選ぶこともできますし、仕事として経験を積み重ねるなかで慣れることもあります。そのことで医師になることをあきらめる必要はありません。

研究医は自分の興味あることに集中して、あきらめない能力が必要

研究医となる場合には、自分の興味ある分野に集中して、あきらめない能力が求められます。多くの新たな医学の分野や基礎研究は、誰にも知られていないものを生み出すことが求められます。常識に惑わされずに自分のやりたいこと、考えた仮説を信じて、結果が出るまで諦めないことが研究者として求められます。
臨床医・研究医のどちらにも必要なのは、1つのことをさまざまな方向から見る能力です。一つの見方にとらわれず、常にいくつもの可能性を考慮して柔軟に考えることが、重要なポイントかもしれません。

取材協力・監修

有路登志紀※2020年9月4日更新

消化器外科医10年目。群馬大学医学部医学科卒業後、群馬、埼玉での勤務を経て2017年より江戸川区の森山記念病院で勤務して現在に至る。二次救急を主体とし、消化器外科の緊急手術から緩和ケアまで幅広く対応する地域医療を目指しています。

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