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ケースワーカーが仕事をするときの心がけ

ケースワーカーが仕事をするときの心がけ

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ケースワーカーの仕事は、そのほとんどがイレギュラーの連続で、型にはめるのが難しい性質をもっています。業務を円滑に進めるためには経験値が重要ですが、新人のころからでも心がけておくべきことはあります。それでは、どのようなことを心がけるべきなのでしょうか。

自分の立ち位置を客観的に見られるようにすることが重要

ケースワーカーの仕事とは、利用者の方が自らの力で社会的・経済的に自立できるよう支援することです。担当していたご家庭が、ほんの少しでもこれまでと違う新たな一歩を踏み出してくれたときには、ケースワーカーとして大きなやりがいを感じます。しかし、自立の時期は、人によってさまざまです。自立をすることを目的にするのではなく、利用者の一人ひとりと向かい合うことを大切にしています。常に自分の立ち位置を客観的に見られるようにして、プロフェッショナルにふさわしい冷静な態度で仕事に臨んでいます。特に、ケースワーカーは一人で非常に多くの世帯を担当するため、話を聞いたり、そのご家庭のことを考えたりすることができる時間には限りがあります。だからこそ、仕事の優先順位を自分で決定し、限られた資源の中でどこまで効率的かつ効果的に支援ができるかを考えることが大切です。
さらに、自立を目指すためには、厳しいことを言わなければならないときもあります。普段から利用者の方との信頼関係を築いておくことはとても大切です。そのためにとあるケースワーカーは、利用者の方に市役所まで来てもらった際にはお礼を言ったり、椅子に座るようすすめたり、事故のないように気をつけて帰るよう声をかけたりするなど、ささやかだけれども人と接する上で当たり前の配慮や気づかいを声に出すようにしています。また、厳しいことを言うときは、感情を抑えたうえで冷静に言うべきことをわかりやすく伝えるように心がけ、こちらから回答を提示するのではなく、利用者の方に「どうしたらいいと思いますか?」と質問し、自分自身で考えさせて、回答を引き出すようにしています。

生活保護をとりまく世間の状況にも目を向ける

近年、生活保護をとりまく環境は非常にシビアなものになってきており、ケースワーカーの仕事のあり方も納税者の方々から注視されています。そうした意味でも、常に自分の立ち位置を客観的に見られるようにしておくことはとても大切です。

取材協力・監修

林伸一

1992年4月に町田市役所へ入職、地域福祉部生活援護課に配属され、地区担当ケースワーカーとして働く。以後、2回の異動を挟みつつ、2020年4月で生活援護課の在籍歴が丸20年を迎えた。

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