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ケースワーカーの1日のスケジュール

ケースワーカーの1日のスケジュール

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ケースワーカーは一般的に区役所や市役所に勤務し、家庭訪問により生活保護を利用している方の状況を把握したり、区役所や市役所へ生活保護の相談に来た方と面接したりします。ケースワーカーそれぞれが担当しているご家庭の状況に応じ働き方はさまざまです。そこで今回はとあるケースワーカーの1日について、家庭訪問がある場合と事務処理を行う場合の2パターン紹介します。

家庭訪問を実施する日の場合

家庭訪問を実施する日の場合

ケースワーカーが担当する平均世帯数は区市町村によって異なりますが、100世帯ぐらいの市もあります。担当している家庭ごとに「このご家庭には3か月に1回」「このご家庭には1か月に1回」など訪問頻度も異なりますし、個別の相談がありアポを入れていることもあります。家庭訪問をする日の流れをみていきましょう。

8時20分 出勤
係ごとに朝礼をおこない、ケースワーカーそれぞれがその日の予定などを確認し合います。

8時30分 業務開始
家庭訪問に出かける前に、以前の記録に目を通して、訪問先の家庭状況や聞き取っておくべき事柄を確認します。

9時00分 担当地区へ出発・家庭訪問開始
近くなら徒歩、遠方の場合は電車や車などを使い分けます。
担当地区に到着したら、家庭訪問を開始します。原則として事前にアポなどを取りご家庭に訪問しますが、やむを得ない場合には、アポなしで訪問することもあります。
家庭訪問では、最近の生活状況に大きな変化はないか、通院・服薬はきちんと済ませているか、親族との交流は確保されているかなどについてたずね、回答をメモに書き留めます。通院に必要な交通費やアパートの契約更新料などお金に関する相談にも応じたり、働いて給与がある人や、年金・手当などの収入がある人には、生活保護費の支給決定に必要な収入申告をしてもらったりします。

12時00分 お昼休み
担当地区が区役所・市役所に近い場合は戻って昼食をとることもありますが、遠い場合には、外食のこともあります。

13時00分 午後の訪問を開始
訪問しても不在の場合には、不在連絡票を作成し連絡をくれるよう依頼します。

15時00分 区役所・市役所に戻り、メモを見ながら家庭訪問の記録を作成
近年、各家庭の記録はすべてシステムで作成・保管していることが多く、訪問先でメモに書いた各家庭の状況や相談内容はすべてシステムに入力する必要があります。

外出している間も、利用者の方や連携している医療機関、介護事業所、不動産会社など、さまざまなところから電話が入ったり、郵便が送られてきたりすることがありますので、その対応も行います。

17時05分 業務終了
必要に応じて、残業をすることもあります。生活保護の担当部署は残業が多い印象があるかもしれませんが、それほど多くはありません。

区役所・市役所内で事務処理をする日の場合

区役所・市役所ごとに生活保護費の支給決定処理の締め切りが定められており、その締め切りに間に合うように事務処理をおこなうことが求められます。そのため、処理が多い日には、訪問をせずに終日区役所・市役所内で事務処理をする日もあります。

8時20分 出勤、朝礼

8時30分 業務開始
支給決定処理以外にも、ケースワーカーにはしなければならない業務がたくさんあります。電話の対応や、生活保護の相談で来庁した利用者と面接をすることも多くあります。地域の民生委員さんとの情報交換や、警察や病院などから連絡が入り、急きょ訪問に出かけることもあります。

さらに、新しく生活保護が開始になった世帯の記録を作成したり、調査結果をまとめたりする業務もケースワーカーの仕事では大きなウェイトを占めます。

17時05分 業務終了

取材協力・監修

林伸一

1992年4月に町田市役所へ入職、地域福祉部生活援護課に配属され、地区担当ケースワーカーとして働く。以後、2回の異動を挟みつつ、2020年4月で生活援護課の在籍歴が丸20年を迎えた。

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