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僧侶はどのような1日を過ごしているのでしょうか。朝から晩までお経をあげたり、念仏を唱えたりしているのでしょうか。僧侶の仕事がわからないとあまり想像がつきませんが、一般的な僧侶のスケジュールとして、ある僧侶が副住職として過ごすお寺での仕事内容を見てみましょう。
一般的な僧侶の1日
お通夜や告別式、四十九日などの法要がある場合、出向く場所やその内容によって1日の過ごし方は異なります。宗派やそのお寺の規模によっても異なりますが、一般的な僧侶の1日は次の通りです。
7:00
開門
身支度を整えて、お寺の門を開けます。
7:15
朝のおつとめ
本堂でお経を読んで、仏様に仏飯*(ぶっぱん)、お水やお花などのお供えをします。
本堂の掃除、庭の掃き掃除などを行います。
※秋は落ち葉を掃いたり、冬は雪かきをしたり、地域や庭の規模によっても内容やかける時間が変わります。
*仏飯:仏様に供える炊き立てのご飯のこと。朝お供えして、お昼前には下げます。
8:00
朝食
朝ご飯を食べて、子どもを学校へ送り出します。
9:00
業務開始
平日であれば、会計などの事務作業を行います。
お盆やお彼岸などが近い場合は、檀家さんへ法要の案内状を作成して送ります。
※土曜、日曜の場合は、大体10時から檀家さんの三回忌や七回忌などの法要を行います。
終了するのは14時か15時ぐらいになります。
12:00
昼食
昼ご飯を食べて、休憩します。
13:00
業務開始
檀家さんに頼まれた塔婆を書いたり、檀家さんが来訪された場合はお話を聞いたりします。
随時、電話応対があります。
仕事がない場合、午後はお休みになることもあります。
17:00
夕方のおつとめ
お経を読みます。
18:00
閉門
お寺の門を閉めます。
ここで、いったんは業務終了ですが、住職は“住む職”と書く通り、そこにいることが大事です。檀家さんが来たらいつでも話を聞きますし、通勤している人の勤務時間が終了後、すなわち夕方頃に電話がかかってくることも多いです。
また、人が亡くなるのに時間は関係ありませんから、夜遅くや早朝にお通夜の相談の電話がかかってくることもあります。仕事がない場合でも、誰かがお寺に常駐することになります。
こんな僧侶もいる~イベントを主催する僧侶の1日
僧侶にはさまざまな業務がありますが、比較的時間の使い方が自由な部分もあります。今回、取材に協力してくれた僧侶は副住職をするかたわら、空いている時間で『寺社フェス向源(こうげん)』というイベントを年に1度主催しています。
向源は若者に仏教・神道・日本文化を体験してもらおうというイベントです。2011年3月に起こった東日本大震災をきっかけに始めました。東京に住んでいてもストレスや不安がある人が多いことを感じ、自分が何をしたいのか一度立ち返って考え、自分自身と向き合う場所をつくりましょう、という主旨です。毎年1回開催し、今年で8年めになります。
2017年、2018年は中目黒の正覚寺で行いました。内容はお寺を巡るツアー、座禅や念仏の体験、神道の祝詞を書くワークショップ、生け花、茶道、お香の調合体験、いろいろな宗派のお経を聞いてもらうライブ、ヨガ、DJなどです。宗派を超えた僧侶、ヨガの先生やプロのDJなどさまざまな世界の人に協力してもらいます。運営を手伝ってくれる人はすべてボランティアです。
取材協力先 友光 雅臣