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キャリアカウンセラーの歴史を知ろう

キャリアカウンセラーの歴史を知ろう

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キャリアカウンセリングのしくみはアメリカで発祥したものです。のちに日本にも導入され、2000年ごろにキャリアカウンセラーを認定しようという動きが始まりました。これからより需要が増えていくと言われているキャリアカウンセラーの歴史について、詳しくみていきましょう。

アメリカでキャリアカウンセリングのしくみが誕生

アメリカでキャリアカウンセリングのしくみが誕生

キャリアカウンセラーが行うキャリアカウンセリングは、もともとアメリカで生まれたものです。20世紀初頭にアメリカの若者たちが仕事の向き不向きにかかわらずに働かされた結果、退職するということが続発しました。それをきっかけに、職業指導運動(職業選択において適性や適職をみつけるサポート)がスタートしたことが、キャリアカウンセリングの始まりです。
日本では少子化が進み、このままだと働く人が少なくなってしまうことに危機を感じた厚生労働省が、2002年に民間資格を導入しました。さらに職業だけでなく生き方全体についての支援も重要とされました。

国家資格「キャリアコンサルタント」は時代の要請によってできた資格

正確には「キャリアカウンセラー」という資格は存在しません。キャリアカウンセリングを行ったり、転職アドバイスを行ったりする人は「キャリアカウンセラー」や「キャリアアドバイザー」などを名乗ることができます。民間資格としては、「CDA資格」「GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格」などがあります。
政府の推進があり、国家資格「キャリアコンサルタント」が誕生したのでその流れを説明します。
2002年に厚生労働省が5年間でキャリアコンサルタントを5万人養成する計画を定め、認可を受けた民間資格として、資格講座や認定試験が実施されました。その後2016年に厚生労働省が定めるキャリアコンサルタント養成モデルカリキュラムに準じている資格は「標準レベルキャリアコンサルタント」として国家資格になりました。そのため、国家資格をもっていないとキャリアコンサルタントは名乗れません。ほかに国家資格として熟練レベル・指導レベルとして「キャリアコンサルタント技能士1級・2級」の資格があり、これらの資格保持者がキャリアコンサルタントを名乗ることができます。
日本は昔、右肩上がりで成長する経済だったので「良い大学に行って、良い会社に入れば良い生活ができる」と言われていました。しかし、年功序列や終身雇用制度が崩れ始めていて、一人ひとりが仕事と生活のバランスを考えなくてはいけない社会になることは間違いありません。これからは会社に頼らない時代とも言われています。
このような社会背景から、仕事や生き方に迷いや不安を抱える人が今後も増えていくでしょう。そういった人を導いて支援する職業が今後必要になる、という考えから「キャリアコンサルタント」が国家資格化されたのです。「キャリアコンサルタント」は時代の要請によってできた資格と言えます。人のキャリアを支援したいのであればもっていて損がないと言えるでしょう。

取材協力

松岡 澄江

キャリアコンサルタント。のべ2000人以上の就活生の相談や就活実践講座、キャリアデザイン講座などを実施しながら就活を支援してきた。就活生から働くひとまで、キャリアカウンセリングや授業・研修を通して自分らしい人生のためのキャリアを考える機会を提供している。

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