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大学教員になるために今から役立つ経験

大学教員になるために今から役立つ経験

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高校までの学校の授業や勉強で、大学教員になるために役立つものには何があるのでしょうか。また、特に重点的に学んでおくべき科目はあるのでしょうか。少女マンガを研究しているある大学教員は「英語の勉強はどのジャンルの大学講師でも絶対に必要」と話します。

英語の勉強はどのジャンルの大学教員でも必須

大学教員が担当する科目にはたくさんの種類があります。特に理系の科目を専門にしている大学教員であれば、文献などを読むうえで英語は必須科目です。しかし、どの分野の研究を行う大学教員であれ、必ず自分の研究分野に関する外国の論文を読むことがあります。自分の研究分野について、同じ分野を専門とする海外の研究者はどのような見解をもっているのか、どのような研究をし、どのような論文を発表しているのかを把握しておくことは、これからのグローバル社会では当たり前になります。自分自身の研究の幅も広がります。論文の内容を自分自身で理解するためにも、英語力があるとよいのではないでしょうか。
私の場合は、海外のマンガ研究者が日本のマンガを読んで、日本の読者とは異なる視点で解釈した内容を知ることは、自分の研究におおいに役立っています。
大学教員によっては、研究の成果を国際学会で発表する人もいます。自分の研究内容を世界に広めたいと考えているのであれば英語の文章力だけでなくスピーキング力も求められるかもしれませんね。

専門プラスアルファの特技や強みがあるとおもしろい授業ができるように

学問以外では体力はあったほうがいいかもしれません。スポーツが得意でなくてもいいのですが、長い文献や論文などの資料を読むのにも基礎体力は必要とされます。さらに、大学教員はその人にしかできない講義を受け持っていることも多く「体調が悪いので今日は代役を立てます」ということができないため、「健康的である」という意味での体力・体調管理能力は求められるでしょう。
また、私個人の場合ですが、学生時代からライターをしていた経験が役に立ちました。初めて大学教員として採用してもらったのが、文芸やジャーナリズムに関する学科だったのですが、ライター経験があったことで、ほかの候補者に少しは差をつけることができたのではないかと思っています。特に非常勤講師の場合はおもしろい授業ができることが大事です。自分の経験がどんな形で役に立つか分かりません。さまざまなことに興味をもち、得意分野を磨いておきましょう。そのためには、教科書に書いてある以上のことを調べるクセをつけておくといいのではないでしょうか。

取材協力

トミヤマユキコ

ライター/大学講師。早稲田大学法学部、同大大学院文学研究科を経て大学講師に。少女マンガ研究を中心としたサブカルチャー関連講義を担当している。ライターとしては『小説すばる』『yomyom』『エル・グルメ』などで日本の文学・マンガ・フードカルチャーに関する連載を持つ。著書に『夫婦ってなんだ?』『40歳までにオシャレになりたい!』『大学1年生の歩き方』など。

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