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臨床心理士になるための勉強時間・やり方

臨床心理士になるための勉強時間・やり方

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臨床心理士になるために、どのような勉強をすればよいのでしょうか。ある臨床心理士は、受験勉強よりも臨床心理士になったあとのほうが学ぶことが多いと言います。あとで、後悔したり迷ったりしないためにも、なぜ自分が臨床心理士になりたいのかをじっくりゆっくり考えて理解しておきましょう。

どうして臨床心理士になりたいのかという意識を耕す

臨床心理士になるには、まず大学に進学することが前提ですが、大学の受験勉強をするなかで自分にとって得意なこと、不得意なことが出てきます。それを見極め、その理由は何かを知っておきましょう。すると、こんな仕事に就きたいということが明確になってくるはずです。そして、大学に入ったら、何を勉強したいか、どういうことに興味があるかが重要です。臨床心理士になりたいのであれば、なぜ臨床心理士になりたいのかをじっくり考えておきましょう。
臨床心理士のための受験勉強は大切ですが、実際に臨床心理士になってから勉強することのほうが圧倒的に多くなります。試験は事例問題が多く、考え方が大切です。臨床経験で学ぶことがあり、そこまでの過程が大事なのです。どうして臨床心理士になりたいのかという意識をしっかり耕しておくことが勉強につながっていきます。
また、心の専門家は常に自分の心とも対話をすることが必要とされます。そのためにも、いろいろな本を読むことをお勧めします。役立つだけの本ではなく、漫画でも構いません。本は心理学を学び、仕事として進めていくうえで、多くの知識を与えてくれるでしょう。

臨床心理士は旅先案内人

高校の勉強がおもしろくない、テストのために勉強している、という人も多いでしょう。臨床心理士の勉強は心理学に特化しているので、興味があることばかりです。自分がどのようなスタンスでやるのか、どのような生きざまかなどがかかわるので、やりたいと思えばモチベーションがアップして難しく感じないはずです。事例は考える力が必要であり、考えるための材料や過去の事例を本などで調べますが、自分のやりたいことを勉強するので苦になりません。
勉強はどこかへ行くときに地図を見るのと同じです。地理が嫌いでも地図は見られるはずです。ただ、地図を見るためには知識が必要になります。上が北で、このマークは何かなどの知識は、心理学の勉強の場合、英語や数学ということになります。知識があるから、地図を読んで進んでいくことができるのです。あちこち道に迷いながらも地図を見ることが苦になる人はいないでしょう。そこに行く、という目的があるわけですから。
臨床心理士はクライアントに寄り添って一緒に行きましょうと案内をする仕事です。こちらのほうが楽、こちらのほうが近い、などと臨床心理士は情報を提示しますが、どちらの道を行くかを実際に決めるのはあくまでもクライアントです。このような意味で、臨床心理士は旅先案内人とも言えるのです。

取材協力先 松田 正子

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