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養護教諭に向いている人は、ケガや疾病などに対する医学的な知識はもちろん、心のケアをするうえでは子どもたちのちょっとした変化を見逃さない観察力を備えた人です。さらに、コミュニケーション力、包容力や冷静な判断力も使って、子どもたちの心身のケアにあたれる能力も必要です。時には、ほかの教諭や外部の専門機関と一緒に子どものケアにあたるので、連携力も求められます。子どもたち全員の「保健室の先生」として、子どものことを第一に考え、寄り添い、支えとなれることが何より大切と言えるでしょう。
全体を把握・観察する力があること
ほかの教諭とは異なり、養護教諭は「全校児童・生徒の担任」という役割を担っています。そのため、校内を巡回して授業中や部活動中の様子を見たり、教諭の間で交わされる子どもたちの情報を収集したりして、常に学校全体の状況を把握する力が必要となります。また、子どもたちのちょっとした変化にも気づける観察力も求められます。
コミュニケーション力があること
心身に不調があったり、悩みを抱えていたりする子どもに接する機会が多いので、子どもたちの話に耳を傾けて解決策を導き出すコミュニケーション力は欠かせません。
グローバル化や情報化が急速に進み、社会も大きく変容しています。子どもを取り巻く状況も同様に変化し、課題問題も多様化・複雑化しています。子ども一人ひとりに合わせた対応力と、ほかの教諭や専門職、保護者等とと連携・協働するコミュニケーション力も今後より重要になってくるでしょう。
包容力があること
相手を安心させる親しみやすさ、やさしい人柄も大切です。特に心のケアは養護教諭の大切な役割であるため、子どもたちが信頼して相談できる存在として、悩みをきちんと受け止めて心の支えとなる必要があります。
冷静な判断力をもっていること
養護教諭に求められる役割の第一は救急処置です。学校で行われる救急処置は医療機関につなぐまでの処置であるため、緊急性や重症度を冷静に判断して、症状を緩和したり、悪化を防止したりする適切な処置が求められます。
連携する力があること
養護教諭は、1つの学校に1人の配置が多いので、さまざまな人と協力して課題解決にあたる必要があります。問題を抱える子については担任の教諭に教室での様子を聞くほか、学校内で解決が難しい場合は、どの機関と連携を取るのがベストか判断し、児童相談所や医療系の専門機関など外部の関連機関と協力しながら対応しなければなりません。いざという時に連携できる体制を築いておき、スムーズに課題共有をして対応にあたる力が必要となります。
管理能力を高められること
養護教諭が学校に1人しかいないということは、全校児童・生徒分の健康情報の管理は、健康診断票1つをとっても関連する資料は膨大な量になると想像がつくでしょう。そうした資料整理などの業務に追われていては、子どもたちと向き合う時間がとれなくなってしまいます。子どもたちが相談しやすい雰囲気を作るためにも、ICTを活用した資料整理や業務管理の業務管理の工夫うまさが求められます。
医学に関する知識がある程度あること
養護教諭は、直接医療行為はしませんが、保健室にやってきた児童・生徒の状態を見て、病院に連れていくなどの判断をする必要があります。そのため、医学に関する基本的な知識は必須となります。
子ども好きな性格であること
養護教諭は多くの子どもと接する職業のため、子ども好きな人ももちろん向いていると言えるでしょう。多くの子どもたちを元気にすることができ、また子どもの元気な姿からエネルギーをもらえる養護教諭は、子どもが好きな人にとっては天職とも言えそうです。
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